【Bellator166】ケージ際の根性勝負、マルコ・ロウロがLC・デイビスをスプリットで下す
<138ポンド契約/5分3R>
マルコ・ロウロ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
LC・デイビス(米国)
ロウロが137.6ポンドで体重オーバー、キャッチウェイト戦となった一戦。サウスポーのデイビスに対しロウロは左フック。デイビスが左ストレートを伸ばす。その左を当てるデイビスをケージに押し込んだロウロが小外刈りもテイクダウンを取れない。体を入れかえる両者、ロウロは支え釣り込み足的なテイクダウンも防がれる。両差しから、右腕を差し上げてテイクダウンを奪ったロウロがトップからパンチを落とす。
ケージ際に押し込みパンチを入れるロウロに対し、デイビスが潜ってシングルを狙う。頭を支点に、腰を切りまくり足を取らせなかったロウロは上体を起こしてパンチ。デイビスの起き上がり際にバックを狙ったが、ここはデイビスが右手を差して許さなかった。
2R、ワンツーを伸ばすデイビス。ロウロの右ローが急所に入ったと試合が中断も、即再開される。デイビスの左の打ち終わりにダブルレッグを合わせたロウロが、左腕を差し上げて一気にテイクダウン。ハーフで乗り過ぎたロウロに対し、デイビスは腰をずらして足を掴むと、シングルレッグで立ち上がる。クリンチの攻防をヒザ蹴りで断ち切ったロウロは、さらにダブルレッグからドライブ。ダブルアンダーフックもデイビスが右を差し返して離れる。
デイビスの左を被弾し、やや動きが止ったロウロはやや疲れたか。そこに左を伸ばすデイビス。ダックアンダーでその左をかわしたロウロが組みついてケージ際へ。距離を取り直したデイビスはロウロのダブルを切って、プレッシャーを強める。微妙なラウンド、しかし最終回のロウロのスタミナは心配だ。
最終回、左から前に出るデイビス。右ジャブ、そして左を狙うデイビスに対し、ロウロは隙をついては組んでいく。テイクダウンを奪うことはできなくても、この動きがデイビスのリズムを狂わせる。それでも左ストレートを伸ばした前に出続けるデイビスは、逆にテイクダウンのフェイクなど欲しいところだ。
ケージ際の攻防でダブルを仕掛けたデイビス、すぐにクリンチの態勢に戻りエルボーを入れて離れる。試合が打撃の間合いに戻ると、すぐにロウロが組みつきケージ際で態勢を入れ替えるという展開が続く。押し込むデイビスがヒザ蹴り、ボディを放ち最後に大内刈りを仕掛けるも、ロウロがすかしてタイムアップ。
ねちっこい根性勝負、デイビスの左、ロウロのテイクダウン・アテンプト。どちらをジャッジが評価するか──結果はスプリットに分れ、ロウロに凱歌が挙がった。