【Bellator175】スタンド戦のみ、大きなサンチェスが手数でロウロを下す
<149ポンド/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マルコ・ロウロ(ブラジル)
身長差もあり、体格も一回り大きなサンチェスが左インロー。ロウロが左ミドルを返す。ロウロの左の直後に左ハイを蹴っていったサンチェスは左ジャブを当てる。右前蹴りを顔面に当てたサンチェスに対し、ロウロがダブルレッグで組み付きボディロックからバックを伺う。左腕を差し返し、体を入れ替えたサンチェスはヒジを打ってから離れる。
スピニングバックフィストの直後に左ハイを狙ったサンチェス、ロウロがワンツーから組んでいく。押し返して離れたサンチェスの前蹴りにロウロが右ストレートを伸ばす。今度は前蹴りに右フックを狙ったロウロは、ヒザ蹴り。テイクダウンを切ったサンチェスが左ロー、急所の近くに当たったがそのまま試合は続き、判断の難しい初回となった。
2R、右フックから左ハイを繰り出すサンチェス。ロウロはシングルも、足を抜かれる。ロウロは右を振るって、サンチェスの前進に左を狙う。ジャブを連打したサンチェスは前蹴り、ロウロはショートの連打からヒザを狙う。重い右ローから右ストレート、左ハイと攻勢に出たサンチェスのパンチの精度が上がってきたか。
そのパンチを打ち終わりに攻撃を合わせることが難しくなったロウロは、サンチェスにケージを押し込まれ、両足で小刻みにジャンプした状態でヒザを続けられる。打撃一辺倒の試合になり、サンチェスが左ミドルを決める。ニータップでバランスを崩し、右ストレートを入れたサンチェスがこのラウンドを取った。
最終回、スピニングバックフィストに続き左ハイを連続で見せるサンチェス。左ミドルハイから右ストレートを入れ、ロウロのシングルを切る。足を引かれ、シングルで足をキャッチもできなかったロウロはダブルも切られ、逆にケージに詰められる。小刻みに上下するサンチェスが押し込んで時間が続き、サッと離れる。残り2分でロウロがダブルレッグでケージに押し込むが、すぐに離れられてしまう。
右ストレート、左ミドルでロウロの前進を許さないサンチェスは、バックに回ってもすぐに離れる。最後に首相撲をダブルレッグで捉えてテイクダウンに成功したロウロは、立たせながらパンチを入れたが、ここでタイムアップに。
寝技の展開に持ち込ませず、スタンドで制圧したサンチェスがフルマークで判定勝ちを手にした。「僕はまだ成長中で、ミスもある。でも、ベルトに挑戦させてくれ」と勝者は語った。