【PFL2018#1】シーズン制MMAスタート!! フェザー級にWSOF&Bellator王者と並び、KOPマレガリエ参戦
【写真】WSOFからPFLに残ったフェザー級チャンピオンのハリソン (C)WSOF
7日(木・現地時間)にニューヨーク州ニューヨークのMSG内HuluシアターでPFL2018#1が開催され、レギュラーシーズンの幕開けとしてフェザー級とヘビー級の2階級12試合がマッチアップされている。
PFLレギュラーシーズンは全7大会で、12名の出場選手は3試合ずつ戦い、上位8名がプレーオフを目指す。トーナメントでも総当たり戦もないプラットフォームは、その優劣をつけるために勝者に3P、初回フィニッシュはさらに3P、2Rは2P、3Rは1Pが加算されるという得点形式だ。いってみれば、フィニッシュ力が問われる形となっている。
そして今回、ヘビー級の12選手とフェザー級の12名が一同に会してレギュラーシーズンが開幕するわけだが、ヘビー級のカイオ・アレンカウとジェイク・ヒュンがヘッドライナーを務めるものの日本のファンにとって、注目はやはりフェザー級の戦いになるだろう。
フェザー級のトリと務めるのはTITAN FCからWSOFに転身し、最後の世界フェザー級王者アンドレ・ハリソン。
PFLに契約が移譲された後も、同団体のチャンピオンに認定されている。対するは元UFCファイターの中国人選手=ジュマビエク・トルスンだ。UFCではバンタム級で戦っていたが、ここ9戦はフェザー級で試合をし、5勝3敗1分と戦績を残している。レスリングが武器で、回転系の蹴りも繰り出すトルスンだが、ハリソン優位は動かない。また長らくWSOFでフェザー級の頂点に立っていたランス・パーマーは、そのWSOFで世界バンタム級王者だったビクブラット・マゴメドフと戦う。
マゴメドフはじっくりとタイミングを計る打撃の持ち主だが、パーマーのテイクダウンをどこまで防ぐことができるか。エクストラの3Pの獲得を目指し、マゴメドフが序盤から勝負を掛けるようなことがあると逆にテイクダウンを許しやすい状況に陥ることが考えられる。なおフェザー級にはマゴメドフ以外にチムール・ワリエフとマゴメド・イドリソフというロシアンも参戦、6人中3選手がロシア人と最大勢力となっている。
そんなフェザー級の開幕戦では現フェザー級KOナザレノ・マレガリエが参戦し、マルコ・ロウロと戦う──一戦は見逃せない。昨年3月に田村一聖を破りパンクラス・フェザー級の頂点に立ったマレガリエは、8月の初防衛戦(※ISAO)戦を負傷欠場し、その後もパンクラス出場はなく、4月に暫定タイトル戦が組まれた。
その裏でPFL参戦を決めたマレガリエは、修斗に来日経験がありBellatorでバンタム級王座についたロウロを相手に、どのような戦いを見せるか。
PFLのポイント争いは勝って3Pの上乗せを考えるファイターがいる一方で、負けても相手に追加ポイントを与えず、判定負けを選択──、あるいは初回の負けだけは避けるという守り重視のファイトが見られるケースも、出て来ることが予想される。1試合ごとでない3試合で文字通りのポイントメイクが必要となってくるMMAは、どのような攻防を生むのかも興味深い。
■ PFL2018#1対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
カイオ・アレンカウ(ブラジル)
ジェイク・ヒュン(米国)
<フェザー級/5分3R>
アンドレ・ハリソン(米国)
ジャマビエク・トルスン(中国)
<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
ビクブラット・マゴメドフ(ロシア)
<ヘビー級/5分3R>
ショーン・ジョーダン(米国)
フィリッピ・リンス(ブラジル)
<フェザー級/5分5R>
チムール・ワリエフ(ロシア)
マックス・コガ(ドイツ)
<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・ロショルト(米国)
ヴァルドリン・イストレフィ(スイス)
<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・コープランド(米国)
ジャック・メイ(米国)
<フェザー級/5分3R>
マルコ・ロウロ(ブラジル)
ナザレノ・マルガリエ(アルゼンチン)
<フェザー級/5分3R>
マゴメド・イドリソフ(ロシア)
スティーブン・サイラー(米国)
<フェザー級/5分3R>
アレッシャンドリ・アルメイダ(ブラジル)
リー・コーヴィル(英国)
<ヘビー級/5分3R>
フランシマール・バホーゾ(ブラジル)
ダニエル・ガルモア(米国)
<ヘビー級/5分3R>
アレックス・ニコルソン(ブラジル)
ケルヴィン・ティラー(米国)