【Bellator165】ゴンザレスの剛腕=左拳に対し、MVPマイケル・ペイジは何を魅せてくれるのか!!
【写真】脅威の飛び技だけでなく、アンクルロックで勝利をした時にはこのような狂気の表情を浮かべていたマイケル・ペイジ (C)BELLATOR
19日(土・現地時間)、米国カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催されるBellator 165「Chandler vs Henderson」。メインイベントは世界ライト級選手権試合=マイケル・チャンドラー×ベンソン・ヘンダーソンの要・注目の一番。
同様にセミファイナルでフェルナンド・ゴンザレスと戦うMVP──マイケル・ヴェノム・ペイジのファイトも見逃せない。7月のロンドン大会でエヴァンゲリスタ・サイボーグを飛びヒザで頭蓋骨陥没に追い込んだ戦慄のKO勝ちから4カ月、ペイジへの期待は高まるばかりだ。
UFCのスティーブン・トンプソンと並び、回転系の蹴りを使わせればMMA界随一のペイジ。トンプソンがローキックのないアメリカン・キックボクシングでトップだったのに対し、ペイジはライトコンタクトの世界で頂点を究めている。より、華麗な蹴りをMMAで使いこなす非常に稀有な存在といえるだろう。
そんなペイジと対戦するゴンザレスはキャリア25勝13敗、現在はベラトールで5連勝中の中堅を脱しようとするファイターだ。WBCムエタイで米国のクルーザー級チャンピオンになっているという実績も持つが、そのファイトはずばりボクシング。ヘッドムーブを多用し、サウスポーの構えから左ボディ、左フック、左ストレートと思いパンチを繰り出す。
カロ・パリシアンをKOした時は、下がりながらの左アッパーを近距離で打ち込んでいた。長身のクリス・ミレンダーを相手にも、しっかりと距離を取り、踏み込んで左を当てている。そして、嫌がったミレンダーが組みに来たところでギロチンを極めた。ゴンザレスはオーソに構えることもあるが、そこでも使うのは左の拳。つまりどちらに構えようが、ペイジが警戒すべきは左のパンチで、サウスポーを構えることが多いことを考えると、右ミドルで腕を壊しにかかるのも定石だ。
ただし、ペイジが魅力的なファイターなのは定石外の動きで対戦相手を翻弄し、KOに至るからに他ならない。その反面、天才的なファイターにありがちな集中力が途切れる瞬間があること。この一瞬にゴンザレスの左がヒットすれば試合の行方は分からなくなるが……。そもそも、ゴンザレスがボクシングで強いのはペイジのような回転系の蹴りを使って来ない相手に対して、だ。
スピニングバック系の蹴りをスウェイバックでかわすのは厳禁。ペイジが得意とする軸足を入れ替えた上段回し蹴りが、二の矢として控えている。よってゴンザレスにとって必要なのはレンジの外でなく、内側で戦い続けること。ジャブは避けるのは上手い、その際に体を傾けた方で蹴りを被弾しないこと──つまり、この試合はMVPが圧倒的に有利だということだ。
■Bellator165対戦カード
<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] マイケル・チャンドラー(米国)
[挑戦者] ベンソン・ヘンダーソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
フェルナンド・ゴンザレス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
フランソワ・カルモン(フランス)
<ライト級/5分3R>
アダム・ピッコロッティ(米国)
ブランドン・ガーツ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
ケリ・メレンデス(米国)
シーラ・パディーヤ(米国)
<ミドル級/5分3R>
ディエゴ・ヘルツォーク(ブラジル)
ニック・ピカ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイムス・テリー(米国)
ジャスティン・ベースマン(米国)
<ライト級/5分3R>
JJ・オカノヴィッチ(米国)
ルイス・ヴァーガス(米国)
<ライト級/5分3R>
ヒューゴ・ルハン(米国)
セザール・ゴンザレス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ドミニク・サムナー(米国)
JT・ロズウェル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ドン・モハメド(米国)
ドワイト・グラント(米国)
<フライ級/5分3R>
サラ・ダレリオ(米国)
ジェイミー・ニーヴェラ(米国)
<ライト級/5分3R>
カリントン・バンクス(米国)
ジェイク・ロバーツ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ケビン・ファーガソン・ジュニア(米国)
アーロン・ハミルトン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ジェレマイア・ラビアーノ(米国)
ヴィンス・マードック(米国)
<バンタム級/5分3R>
アルヴィン・カクダック(米国)
スティーブ・ラミレス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ビクター・ジョーンズ(米国)
ボウ・ハミルトン(米国)