【Pancrase282】阿部大治、キャリア4戦目で高木健太に打ち勝つ
<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
高木健太(日本)
キャリア4戦目の阿部が、28戦目の高木に挑む。いきなり右ハイから、右フック。高木も右を返すと阿部は再び右ハイ、接近戦でパンチの交換から左ハイを放っていく。高木は右を合わせてダウンを奪うと、すぐに立ち上がった阿部に再び右を入れる。阿部はそれでも前に出て右を振り、右ローでバランスを崩させる。続く阿部の右ミドルに右を入れた阿部は、続く左フックで高木をふらつかせる。さらに左フックを打ち込んで阿部は左から右とパンチを当てていく。
右ミドルからワンツーの阿部、高木も右フックと左ストレートをヒットさせる。両者、パンチに体重の乗りがやや悪くなり、勢いが落ちてきたなから左を打ち合う。高木の左に右を合わせた阿部がダウンを奪うと立ち上がった高木に右ミドルを入れて、テイクダウンへ。背中を見せた高木にパウンドを連打する阿部は、後頭部のパンチで注意を受けるが、その後はしっかりと後頭部以外にパウンドを落とす。立ち上がった高木の左でまたも阿部がふらつく場面も見られたが、ジャッジは3者とも阿部を10-9で支持した。
2R、高木が左ロー。阿部は右ストレートで高木の動きを止めるが、ここからの打ち合いで高木も左を当てる。高木はスピニングバックフィストも阿部が左を打ち込む。阿部の右ローでバランスを崩した高木は立ち上がってもバックを取りにいったところをすかされ転がる。スタンドで待つ阿部も大きく息をついて、右ミドル。続くミドルハイから右フック、高木の前進に距離を取って右ロー&右ミドルで前に出た阿部。
高木も打ち返して、阿部は一旦間合いを取り直す。両者揃って手数が落ちたが、阿部は右ハイへ。ギリギリのところでこの蹴りは当たらず、続く高木の飛びヒザも距離が合わない。高木のパンチは手打ちになりつつあるなか、阿部は右ミドルを蹴っていく。残り20秒、右ストレートを入れた阿部は直後にテイクダウン。高木の蹴り上げで阿部がスタンドに戻り、そのまま2Rが終了。ここも阿部のラウンドとなった。
最終回、阿部が右ミドルハイ。高木が右フックから組みに行くも、阿部は出足払いでテイクダウンを奪う。スタンドで待ち受ける阿部、ここでレフェリーが高木の目の傷を診るためにドクターチェックを要請する。再開後、高木の右に阿部が左を合わせにいき、続いて左ハイへ。左ローから右フックを入れた阿部は、左フックをヒットさせガードの上から右ハイを蹴っていない。
高木もいきなりの左フックを振るうも、自ら距離を詰めることはできない。高木の前進にワンツーを当てた阿部は右ハイ、左フックに続く右ストレートでダウンを奪う。ここもスタンドで待ち受けた阿部はアウトからの左フックを被せ、左ジャブから右ストレート。高木の前進に組み合いから大外刈りでテイクダウン、がぶって立ち上がった阿部はこのまま高木の反撃を封じ込み判定勝ちを決定的とし、フルマークで判定勝ちをした。
ディフェンスに課題が残るが、キャリア4戦目の高木超え。しかも、高木の得意とする打撃に打ち勝ちなど、ポテンシャルを感じさせる阿部だった。