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【WJJC 2016 No-Gi】ルースターはカイオの独走?? ムスメシ×ジョアオに注目のライトフェザー級

mikey-musumeci【写真】Abu Dhabi Grand Slamはドタキャンとなったムスメシのトラックポジションに注目!! (C)MMAPLANET

5、6日(土、日・現地時間)の両日、カリフォルニア州ダリーシティのカウ・パレスにて、IBJJF(世界ブラジリアン柔術連盟)主催の世界ノーギ柔術選手権が行われる。ADCC世界大会に次ぎノーギ・グラップリングの最高峰の舞台と言えるこの大会には、今年も注目すべき強豪が多数エントリーしている。以下、アダルト男子黒帯の見所を、まずは超軽量2階級から紹介したい。


【ルースター級】

(C)SUSUMU NAGAO

(C)SUSUMU NAGAO

昨年、バハトプラッタで本間祐輔を極めてこの階級4連覇を果たしたカイオ・テハ(ブラザCTA)が、今年もエントリーしている。

それ以前の08年から11年までは一つ上のライトフェザー級で4連覇をしているので、ここまでなんと8年連続優勝を果たしている驚異の絶対王者だ。

他に大きな実績を挙げている世界的強豪の名が見当たらない今回、あまりにも高いテハの壁を超えて世界を震撼させる者が出てくるだろうか。

【ライトフェザー級】
joao-miyao昨年、サミール・シャントレとのモダン柔術戦を制して2連覇を果たしたジョアオ・ミヤオ(PSLPBしセロ・コスタ)が今年も出場。今年も相変わらず精力的に試合に出続けて高い勝率を上げており、3連覇に向けて調子は上々のようだ。

しかし今回は、そのジョアオの前に天敵が立ちはだかる。昨年に黒帯を取得して以来3度ギありでジョアオと戦い、ことごとく僅差で下している新星マイキー・ムスメシ(ブラザCTA)だ。ジョアオに対してその本領であるモダン柔術戦を挑み、上回ってきたムスメシ。その戦いの特徴の一つは、ベリンボロだけでなく、(ツイスターを仕掛ける時の要領で)相手の片足に両足を絡めるトラックポジションからのバック奪取を得意とすることにある。

そしてこのトラックポジションからの仕掛けは、ベリンボロとは異なり、相手の道着を掴んだりズボンを掴んで引き摺り下ろさなくても仕掛けられるという点で、ノーギ・グラップリングにおいてことさら威力を発揮する攻撃と言えるだろう。これを使いこなすムスメシは、ノーギの戦いではさらにジョアオ相手に有利なのではという予測も成立する。

ジョアオが天敵に一矢報いることができるか、それともムスメシがさらに進んだモダン柔術を披露するのか、二人のノーギでの初対決の実現に期待したい。

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