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【UFN98】UFC vs Bellator in UFC ディエゴ・サンチェスがポリッシュ足関節マスター=ヘルドを迎えうつ

held-vs-sanchez【写真】非常に興味深い一戦となるヘルド。ディエゴはどちらの顔を見せるのか(C)BELLATOR & MMAPLANET

5日(土・現地時間)、メキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFC Fight Night 98-TUF Latin America03 Finale「dos Anjos vs Ferguson」。メインで要注目のライト級戦=ハファエル・ドスアンジョス×トニー・ファーガソン戦が組まれた同大会で、4日(金・同)にベラトールで組まれるリアム・マクゲリー×フィル・デイビス同様に注目のUFC×Belaltorの一戦が組まれている。



それがライト級のディエゴ・サンチェス×マーチン・ヘルドの一戦だ。いわずと知れたTUFシーズン01ウィナーのディエゴは、過去10年に渡りミドル級からフェザー級まで4階級で戦い、世界王座こそ獲得できていないが、常に特別な存在としてオクタゴンで活躍してきた。

当初は卓越したグラップリング能力が最大の魅力だったが、MMAがすぐにボックス&スクランブル時代に突入すると、ディエゴは愚直なまでの猪突猛進ファイトでさらなる人気を手にした。いつの間にか華麗なテクニシャンはUFC一のブルファイターとしての地位を獲得も、その代償として度重なる目尻のカットを経験し当然のように戦績は安定しなくなっていった。

実際、ディエゴは2011年3月のマーチン・カンプマン戦の勝利以来、実に8試合に渡り勝ちと負けを繰り返している。さらにいえばギルバート・メレンデスとリカルド・ラマス戦以外はトプ5との対戦はないことを考えるとディエゴのキャリアの曲がり角に来ていることは間違いない。

対して、ヘルドにとってこの一戦がUFCデビューとなる。2011年から5年に渡りベラトールを主戦場に戦い、ライト級トーナメントで優勝と準優勝を果たし、今では同じくUFCに籍を置くウィル・ブルックスの持つライト級王座挑戦経験もある。決して主役級のファイターではなかったが、確かな存在を持っていたヘルドのUFCとの契約はコアファンには意外な印象を与えるスマッシュヒットだった。

ヘルドの存在感を高めたのはズバリ、彼の足関節に代表されるフィニッシュ能力の高さだ。ベラトールで挙げた12勝中、6つの試合で一本勝ちしている。ポーランド人のヘルドが足関節を使いこなすとなればサンボを連想されがちだが、彼のベースはブラジリアン柔術。北欧と並び柔術熱が高いポーランドのADCC国内大会で優勝、2010年にはIBJJFの国際式大会=ヨーロピアン・オープンの紫帯で優勝もしている。2013年にグレイシーバッハ・ベロオリゾンチの名匠ヴィニシウス・マガリャエス・ドラクリーノから黒帯を与えられた本格的な組み技師。

そんなヘルドに対し、ディエゴが打撃で突き放すファイトを展開するのか。往年のテクニシャンぶりを発揮してグラウンドゲームを展開するのか。大会開催地がメキシコ、メキシコシティとなれば現在のディエゴはエル・トロ──前者を選択しそうだが果たして……。

■ UFN98対戦カード

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル/2位)
トニー・ファーガソン(米国/3位)

<TUF Latin Americaライト級T決勝/5分3R>
マルティン・ブラボー(メキシコ)
クラウディオ・プエレス(ペルー)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
リカルド・ラマス(米国/4位)
シャーウス・オリベイラ(ブラジル/8位)

<ライト級/5分3R>
ベニール・ダリューシュ(米国/9位)
ラシッド・マゴメドフ(ロシア/15位)

<女子ストロー級/5分3R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヘザー・クラーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
エリック・ペレス(メキシコ)
フィリッピ・アランテス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・モンターニョ(メキシコ)
マックス・グリフィン(米国)

<バンタム級/5分3R>
エンリケ・ブリオネス(メキシコ)
ドゥグラス・シウバ・ジ・アンドレージ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
アレックス・ニコルソン(米国)

<ライト級/5分3R>
ポロ・レイジェス(メキシコ)
ジェイソン・ノヴェリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
クリス・アヴィラ(米国)

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