【Grachan25&BFC02】大澤王座防衛、直後に阪本が挑戦表明。佐々木がバンタム級新チャンプに
【写真】王座防衛直後に、ライト級チャンピオン阪本洋平の挑戦を受けることが決まった大澤 (C)MMAPLANET
10日(月・祝)、東京都江東区のディファ有明でGRACHAN25×BFC vol.2が開催された。第一部はBFC、第二部はGRACHANという二部構成で行われた今大会。
夜の部Grachan25ではバンタム級王座決定戦とフェザー級選手権試合──2つのタイトルマッチが組まれ、今後のストーリー展開もケージの中を舞台に続々と明らかとなった。
<GRACHANフェザー級選手権試合/5分3R>
大澤茂樹(日本)
Def.1R2分37秒by TKO
原井徹(日本)
まず左を見せる大澤に対し、原井は右ミドルハイ。距離ができたところで飛び込むように右を放っていく。これを額で受けたチャンピオンは、そこからやや距離を取り気味になり、原井を攻撃を受けずとも、自身のパンチも届き辛いレンジで戦うように。原井も遠い距離から飛び蹴りを見せ、右を打っていくものの大澤はこの攻撃を見切り、ジワジワと距離を詰めプレッシャーを強めていく。
そして原井の右の蹴りに左オーバーハンドを合わせた大澤はケージに詰まったところで左ボディストレート。続いて左に跳び込んで左を打ち込むと、原井が前方に崩れ落ち、追撃の鉄槌で勝負は決した。
3度目対戦で完全決着を見た大澤にライト級チャンピオン阪本洋平がケージに入り、「次からフェザー級で戦います。で、もう調整試合とか要りませんから、最初から大澤さんに挑戦させてください」とアピール。対して大澤は「どうしよう……。俺はこれまでオファーは断ったことはないので、受けます」と承諾した。
<GRACHANバンタム級王座決定戦/5分3R>
佐々木郁弥(日本)
Def.3R2分28秒by 三角絞め
東修平(日本)
手塚基伸の王座返上により、佐々木と東の間で王座決定戦が行われ、打撃には打撃で戦うと事前に言っていた東。当然、佐々木も応じて試合は序盤から激しい打ち合いの様相を呈する。自然と互いに振りの大きなフックを、足を止めて打ち合う。東は首相撲からヒザをボディに突き上げると、ダブルレッグへ。いなした佐々木がバックに回ってパンチからRNCを狙う。東が胸を合わせて上を取り返し、スクランブルからスタンドに戻るや、またも足を止めての打ち合いとなった。
2R、佐々木が開始早々にテイクダウン→スクランブルから背中へ回り込んでいく。前方に落とした東に対し、ダブルを仕掛けた佐々木だが、右目の上が大きく腫れておりドクターチェックが入る。再開後、ガードを忘れたような打ち合いから東がテイクダウンへ。続くクリンチの攻防で東が放ったヒザが急所に入り、試合が再び中断。リスタート後の打ち合いを制した東が、バックやクリンチから左の細かいパンチを連打し佐々木の動きを止める。
正対し殴り合っては打ち負け、またダーディボクシングで劣勢に追い込まれる佐々木。打ち勝つ東も疲れて、テイクダウンへ。トップを取った東に佐々木が三角絞めを仕掛けたところでこの回が終わり、東がリードした。
ハグから始まった最終回、東は打ち合いになる前にダブルレッグでテイクダウに成功する。一度は立ち上がった佐々木は、再び倒されると直後に三角絞めをセットアップ。東は持ち上げてマットに叩きつけたがこれでより深く入り、足をすくわれて頭が下がると万事休す。タップし、佐々木がバンタム級のベルトを巻いた。
新王者が決まったバンタム級。前チャンピオンの手塚との対戦を要求していたZSTバンタム級チャンピオン柏崎剛がZSTの契約書を手にケージへ。改めて手塚との対戦をアピールする。手塚もケージインし「どっちのリングでやるの?」と柏崎に問う。柏崎は「ZSTのリングで」と返答。すると手塚は「リングでヒジなしに来いって? ならベルトを賭けるぐらいの覚悟はあるの?」と再び突っ込みを入れる。「タイトル戦は実行委員会の人がどういうか分からないですが、負けたら返上します」と柏崎。
「ならやろか。どうせ勝つし」という手塚の一言で11月27日のZSTで両者の対戦が行われるという小宇宙が展開された。なお、このほかの試合では48歳の鉄人・大石真丈が腕十字で一本勝ち。Grachan初陣を飾ったエドモンド金子は「ライト級王座獲り」と宣言している。
■その他の試合結果
<ライト級/5分2R>
エドモンド金子(日本)
Def.2R4分11秒by RNC
能登崇(日本)
<バンタム級/5分2R>
大石真丈(日本)
Def.1R2分31秒by 腕十字
平田純一(日本)
<フェザー級/5分2R>
なお KING(日本)
Def.3-0
ロニー(日本)
<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
Def.1R4分15秒by RNC
Ma-kun(日本)
<フライ級/5分2R>
吉岡弘晃(日本)
Def.2R0分50秒by 腕十字
長澤伸昭(日本)
<ミドル級/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン(米国)
Def.1R3分14秒by TKO
大場慎之助(日本)