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【ONE47】ミャンマーでパシオを迎え撃つ内藤のび太<03>「自分のできることをやり切るだけ」

nobita-naito【写真】どれだけフワフワしたインタビューでも、試合に臨むの時のこの凛々しさ。明日の夜は朗報がミャンマーから届くのを待ちたい(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)にミャンマーはヤンゴンのトゥウンア・インドアスタジアムで行われるONE47「State of Warriors」でジョシュ・パシオの挑戦を受ける世界ストロー級チャンピン内藤のび太インタビュー最終回。

未知のミャンマー、そして20歳のパシオの挑戦を前に聞かれたのび太の脱線トーク。要所を締めるカッコよさと、『?』的な展開が繰り返される絶妙な語り部に注目してほしい。

<内藤のび太インタビューPart.01はコチラから>
<内藤のび太インタビューPart.02はコチラから>


──当然のように油断はできないわけですね。

「でも、なんか嫌ですよねぇ。20歳の人に殴られるって(苦笑)。無傷では終われないというのは嫌です」

──パラエストラ千葉ネットワークでは飛鳥拳選手がのび太選手の返上した修斗世界フライ級(※52.2キロ)のベルトを奪取、女子では注目株の浅倉カンナ選手の台頭など、勢いに乗っていないですか。

「そうですね。皆、強いです。本当に。15歳とか16歳の選手たちも出て来て。その子たちに投げられたりして……。そうしたら、切なくなりますね(苦笑)。中学生のレスリングの子たちと練習をしたりするんですが、中学生に投げられると、32歳としては切ないものがあります。ハハハハハ」

──32歳として、20歳のパシオにやるべきことをやって王座防衛を期待しています。

ジョシュア・パシオは1996年1月生まれの20歳。戦績は8勝0敗でTKO勝ちが3つ、一本勝ちが5試合というフィリピンの新鋭だ(C)ONE

ジョシュア・パシオは1996年1月生まれの20歳。戦績は8勝0敗でTKO勝ちが3つ、一本勝ちが5試合というフィリピンの新鋭だ(C)ONE

「相手は8勝0敗で。僕はデビューが遅かったのであんまり試合数も変わらないんですよ。でも年下にやられるのは、多少は免疫があるので大丈夫です。いや、大丈夫っていうのはおかしな言い方ですよね(苦笑)」

──大丈夫ですか(笑)。

「いや、そうですね……さっきから言っていることがおかしいですよね。どこでズレちゃったんだろう……。アハハハハ」

──でもデェダムロン自体のプレッシャー、あのバンコクの雰囲気を経験したことで度胸もつきませんか。

「ホントに良い経験でした。あの独特の雰囲気で戦えたことは一生忘れないですね。あとから動画で見た人はそうは見えなかったかもしれないですが、どれだけ攻めていてもあの雰囲気のなかで、一発で試合がひっくり返される。ジワジワと観客席からも攻められているような怖さがありました」

──会場ではのび太選手が攻めていても攻勢という風に受けとることができなかったです。

「安心はできなかったです。攻勢だけど攻勢じゃないような心理状態で。まぁ、でもあの時もおかしくはなっていましたけどね」

──ハハハハ。なるほど。

「テンションがおかしくなっていて。今日もちょっとおかしくなっていますが(笑)」

──ONEで世界チャンピオンに君臨する。それが格闘技で食っていけるという環境を作り出すことになります。ONEでのび太選手に勝つという目標を持つ日本人選手も現れています。

「僕がこの位置にいるのはたまたまです。実力的なものじゃなくて。本当に巡り合わせで。ただ、なんていうのか……僕がこの位置にいることで、他の選手が刺激を受けてくれれば格闘技界全体にとって良いことなので、それは凄く嬉しいです。そうですね、日本のMMA界のアンキパンになれれば」

──『!』……。

「ほんと、ちょっとおかしいですね(苦笑)。このインタビュー大丈夫ですか?」

──謙虚さと一生懸命さが読者に伝われば幸いです。ボールに乗って、バンバンとバットで叩いて跳ぶ時の回のようにいきなり終わるようなことはないです。逆にこれまでMAPLANETでののび太選手はかなり真っ当だったので楽しいです。

「いや、真っ当でいかせてもらいたいのですが……。もし、アレだったから今回のインタビューは掲載なしでも……」

──なんてことを(笑)。では最後に景気の良い一言をお願いします。

「勝ちたいです。ホントに。勝ちます。試合によって見たり、アグレッシブになる選手なので、攻めてきてくれる方が戦いやすいです。ずっと距離を取られると戦い辛い。でも、どっちになろうが僕自身が前に出て戦うしかない。離れて器用に戦うのにも憧れているのですが、今からじゃ時間もないですし、自分のできることをやり切るだけです」

──意外とご飯が美味しいかもしれないですしね。

「そうなったら、女の子が可愛くないかもしれないですけど」

──ハハハハ。可憐で憂いのある──そして弱冠、薄幸に映る美女に出会えることを願っています。

「あぁ、古き良き時代の女性ですね。でも、言葉が通じないですからね(笑)。美人が多いと良いですね……って、何の話になっているのか、分からなくなってきました。

とにかくミャンマーの良いところを見つけて、ポジティブに戦ってきます。景気の良い一言は言えないですけど、こんなことを言っているヤツがどんな試合をするのか。ちょっとでも興味を持ってもらえると嬉しいです。Abema TVで見て貰ったり、結果をチェックしてもらえるだけでも」

■ONE47対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)級選手権試合/5分5R>
[王者] 内藤のび太(日本)
[挑戦者] ジョシュ・パシオ(フィリピン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オング・ラ・エヌサン(米国)
ミカル・パスタルナック(ポーランド)

<ヤンゴン・フェザー級T決勝/5分3R>
TBD
TBD

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
ジョーダン・ルーカス(豪州)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
バシール・アフマド(パキスタン)
マムード・モハメド(エジプト)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ソウ・バ・ウー(ミャンマー)
カリアー・シン・ピョー(ミャンマー)

<ヤンゴン・フェザー級(※70.3キロ)T準決勝/5分3R>
イェ・ユーアン(中国)
ソー・ヤンパン(ミャンマー)

<ヤンゴン・フェザー級(※70.3キロ)T準決勝/5分3R>
カト・パリ(ミャンマー)
ポー・ドー(ミャンマー)

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