【TUF18】ニーニマキがヤヒーラ破り、UFCデビュー戦で金星
<フェザー級/5分3R>
トム・ニーニマキ(フィンランド)
Def.2-1: 29-28, 28-29, 30-27
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
開始早々、右ローを見せたヤヒーラはパンチを振るいながら前へ。左フックで迎え撃つニーニマキだが、即テイクダウンを合わされてしまう。頭を抱えて背中をつけないよう踏ん張るニーニマキは、シングルを担いでトップに。ヤヒーラはバタフライガードから前転してヒールフックへ。ニーニマキは立ち上がって防いだが、ヤヒーラは逆の足にヒールを仕掛けて回転しながら技を解いてダブルレッグへ。さらにディープハーフから潜るヤヒーラ。ニーニマキは手を大きく外側についてバランス&トップをキープする。
ボディロックからスイープ狙い、ニーニマキの反応に合せてバックに回ったヤヒーラだがニーニマキが起き上がると自ら胸を合わせていく。ここでテイクダウンを奪ったのはニーニマキ。フィンランドのパンチャーは、しっかりと組技にも対処していく。ヤヒーラのあおりを潰したニーニマキ。ヤヒーラはディープハーフから潜りボディロックへ。ニーニマキは体を反転させたトップを維持。ヤヒーラの仕掛けに見事な対応力を見せつけたニーニマキだった。
2R、ガチャガチャの打撃戦から組み合いになると、ここもテイクダウンを取ったのはニーニマキ。思わぬ組みの強さを見せるニーニマキだが、ここでヤヒーラがギロチンを仕掛け、後方へ投げを見せる。この回転を防ぎ、首を抜いただけでなくトップを取ったニーニマキは、何とパスに成功する。サイドから右エルボーを落すニーニマキ。ヤヒーラは足を戻せない展開が続いたが、残り90秒になってようやくハーフに。レフェリーがブレイクを命じて試合がスタンドに戻ると、ニーニマキの前蹴りでヤヒーラが大きく後方に吹き飛ばされる。
すかさずテイクダウンを仕掛けたニーニマキ。ヤヒーラはギロチンで迎え撃つが、ここも頭を抜かれエルボーを受けてしまう。グランドでもイニシアチブを取れないヤヒーラ、このラウンドは確実に失っただろう。
最終回、テイクダウン狙いから引き込んでスイープを狙ったヤヒーラを潰したニーニマキが、このラウンドもトップを奪取。ヤヒーラのハーフガードも、攻めから防御に目的が変わっていく。腰を切ってパスを狙いニーニマキは、じっくりと寝技に付き合う。2分が経過しブレイクが命じられると、ヤヒーラは粗いフックから打撃勝負へ。ニーニマキはテイクダウンを切られ、ヤヒーラがギロチンで後方へ一回転。ハーフから絞めていくも、ニーニマキは右腕を差して、左手でボディに拳を入れる。
ヤヒーラはギロチンからトップキープに切り替え、潜るニーニマキにエルボーを落す。このまま時間が過ぎれば判定勝ちできるという計算か、ニーニマキはじっくりと寝技に付き合い防御に徹する。ヤヒーラはトップこそキープしたが、フィニッシュに近いような攻撃は見せることができず試合はタイムアップに。結果、なぜかスプリットにもつれこんだが、ニーニマキが金星といえる判定をモノにした。