【Invicta FC19】ロクサン・モダフェリが、フライ級暫定王座に挑戦。鍵は中間距離プラマイ半歩
【写真】ロクサンといえば計量でのコスプレも注目。果たして、明日はどのような格好でパブ計量ステージに現れるのか──楽しみだ (C)MMAPLANET
23日(金・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのスコティッシュライト・テンプルで開催されるInvicta FC19「Maia vs Modafferi」。日本から浜崎朱加が参戦し、ジン・ユ・フレイを相手にインヴィクタFC世界アトム級王座防衛戦を行う同大会のメインは、同暫定世界フライ級選手権試合──王者ジェニファー・マイアにロクサン・モダフェリが挑戦する一戦だ。
正規王者バーブ・ホンチャックはストロー級転向を図るという噂もあり、2年近く防衛戦を行っていないなかで、今年の3月にマイアがヴェネッサ・ポルトとのタフマッチを制して暫定王座に就いた。2014年12月にディアナ・ベネットの敗れ、一度はインヴィクタを離れたマイアだが、ブラジルのローカル大会で3連勝を果たし、上記のポルト戦にこぎつけベルトを手にしている。
シュートボクセ所属のマイアは寝技もできるが、やはり最大の武器は打撃、パンチだ。オーソの構えから左の蹴りを巧みに使って、距離を掴むと主武器は左右のパンチで勝負に出る。特に踏み込んで放たれる右ストレートはフィニッシュブローになる威力を秘めている。
対して、ハッピー・ウォリアーことロクサンは、日本にいた頃、そしてUFC時代はその打撃が弱点というイメージが付きまとっていたが、このところの彼女は前蹴りを巧みに使い、しっかりとボクシングで勝負できるイメージがついている。ただし、マイアが勝利したポルト戦などを見て感じられるのはフィジカルの弱さだ。
もちろん、今回のチャレンジでも真っ向勝負ではパワーという面でディスアドバンテージがある。よって、マイアのパンチの距離と半歩後ろというレンジで戦わないことが絶対だ。逆に一歩踏み込み、クリンチや組み技勝負になればやや粗さの残るマイアの隙をつくことも可能だろう。
と同時に、打撃に関していえばマイアは左フックを振るう時に、右のガードが疎かになり顔面ががら空きになるケースが往々にしてある。5Rの長丁場、この展開で勇気をもって半歩踏み込むことができれば、ロクサンの右ストレートで決定的な局面を迎えることも十分にありえる。
マイアが最後に敗れたベネットとの際どい勝負を制しているロクサン。注意すべきは左ジャブ。左フックと違い、マイアは左ジャブのときは顔面を守っており、その勢いに負けて下がるところに右ストレートというフィニッシュブローを放ってくる。左ジャブの距離+半歩下げるのは厳禁、加えて相打ちや足を止めての打ち合いもマイアが最大の得意としているところだ。
中間距離より半歩前、相手の前進に下がった時のマイアのテイクダウンディフェンスも崩れがちなだけに、ロクサンは中間距離でのガード、ヘッドムーブをしっかりと意識して5Rを戦い抜く。精神的にも厳しい戦いとなるが、そこが彼女の一番の武器。そして、チャンスと見るやここから前に出る戦いを敢行し、ベルトに近づいてほしい。
■Invicta FC19対戦カード
<Invicta FC暫定世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジェニファー・マイア(ブラジル)
[挑戦者]ロクサン・モダフェリ(米国)
<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 浜崎朱加(日本)
[挑戦者] ジン・ユ・フレイ(米国)
<バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
フェイス・ヴァン・ドゥイン(ニュジーランド)
<ストロー級/5分3R>
マンジット・コルカー(インド)
カリーヌ・メデイロス(ブラジル)
<ストロー級/5分3R>
ティファニー・ヴァンソースト(米国)
ケイリン・シュワンツ(米国)
<アトム級/5分3R>
ジュリア・ジョーンズ(米国)
ステファニー・スキナー(米国)
<フェザー級/5分3R>
アンバー・リーブロック(米国)
エイミー・コールマン(米国)
<ストロー級/5分3R>
アシュレイ・グリーンウェイ(米国)
スンナ・ダヴィッズドッティル(アイスランド)