【UFC202】ペニントンがケージレスリングを制し、フィリップスから判定勝ち
<女子バンタム級/5分3R>
ラケル・ペニントン(米国/8位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エリザベス・フィリップス(米国)
左ジャブを伸ばして前に出るペニントン。ローを蹴っていくフィリップス。フィリップスは素早いジャブも見せるが、プレッシャーを与えるのはペニントンで左ミドルを入れる。フィリップスが力強い右ローを入れると、組んできたペニントンを逆にケージに押し込んでいく。ケージ際で態勢を入れ変える両者、右腕を差し返したペニントンがヒザ蹴りも、フィリップスが押し込む展開が続く。
フィリップスが離れると、ペニントンは左ジャブ。フィリップスは右合わせ、右オーバーハンドを空振り。ペニントンがダブルレッグでテイクダウンに成功する。ケージを使って立ち上がったフィリップスは、ペニントンのダブルレッグ狙いにギロチン。頭を抜いたペニントンがショートでワンツーを放っていった。
2Rもケージ際での組み合いとなり、ペニントンがヒザ蹴りを狙った際に体を入れ替えたフィリップスがテイクダウンへ。今度はペニントンがギロチンもアゴの上からのクラッチでこれは極まらない。パスし頭を抜いたフィリップスは、立ち上がろうとしたペニントンのバックへ。胸を合わせに来たペニントンをケージに押し込んだフィリップスはシングルからダブルへ。ペニントンは手をついて立ち上がると、がぶりから胸を合わせてケージでフィリップスを押し込む。
ここもフィリップスは体勢を入れ替え、押し込まれたペニントンはやや疲れが表情に出るようになってきたか。ヒザを受けてもシングルを果敢にしかけるフィリップスはダブルに切り替える。さらにシングルに切り替えてヒザをマットに着かせたフィリップスだが、ペニントンもすぐに立ち上がってバックへ。後方へ大きく投げてサイドを取ったペニントンがエルボーを連打し、正対してきたフィリップスにネッククランク。良い形でラウンド終了を迎えた。
最終回、左ローから前に出るペニントン。フィリップスは右負け蹴りで距離を取る。ペニントンはワンツーを打ち込み組んでいくと、フィリップスの小手投げを潰し、ダブルレッグでテイクダウン。明らかに疲れたフィリップスからマウントを奪うと、バック回る。あしのフックの負けにワキを救って上体を固め、ワンフックから背中を伸ばしに掛かるペニントン。サイドにロールしワンフックから両足をフックしてバックマウントを完成させる。
ペニントンはここからRNCへ。フィリップスのブジッリにトップをキープしたペニントンが肩固めを狙う。そのクラッチを支点とし、トップを取りきったフィリップスは、腕十字狙いを担いでパス。スクランブルに持ち込んだペニントンはバックを譲らず、胸を合わせてフィリップスをケージに押し込むとダブルレッグで尻餅をつかせる。フィリップスが立ち上がったところでタイムアップに。結果、フルマークでペニントンが判定勝ちした。