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【UFC224】ヒザ蹴りで鼻を折り、最後はパウンドでペニントンをTKO。ヌネスが3度目の王座防衛に成功

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
アマンダ・ヌネス(ブラジル)
Def.5R2分36秒by TKO
ラケル・ペニントン(米国)

間合いを取る両者、ヌネスの右ローでペニントンが尻餅をつく。ケージに下がったペニントンにローを続けて狙うチャンピオンは、その右ローでもう一度ペニントンのヒザをマットにつかせる。距離を取った状態でローを続けるヌネスに対し、ペニントンは前に出てワンツーを繰り出す。距離が近づいてもヌネスは構わず、右ストレートや左フックを当てる。

ペニントンの右に組みつき、ケージに押しこんだヌネスはここで自ら離れる。ペニントンもパンチを返し、一度はヌネスが間合いを取り直す場面も。ここから右を当て、ローを蹴り抜いたヌネスの圧力のなかでペニントンはケージを背負った状態が続く。この後も右ロー、右ストレートを当てる王者が優勢のまま初回が終わった。

2R、左ローから前に出たヌネス、ペニントンは右ローを左足に受けると体がよれる。右ストレートはやや狙い過ぎの感があるヌネスだが、右ローは着実に挑戦者にダメージを与え続ける。ボディを返したペニントンは、ダブルレッグを切られてなおワンツーで前に出る。ローを蹴られた直後に前に出たペニントンだが、クリーンヒットはない。

もう一度ペニントンのテイクダウン狙いを切った王者は、スピニングバックキックに続き左ストレートをボディに入れる。組み相撲からヒザを受けながらもペニントンはシングルレッグを仕掛けて、バックに回り込む。残り1分、後方へのテイクダウンに成功したペニントンはサイドで抑え、左エルボー。ヌネスが足を戻すと、ペニントンは立ち上がり、チャンピオンが続いて、最後の5秒で連打を見せラウンドが終わった。

3R、右ストレートに組み付いたペニントンを押し返したヌネスは、ワンツーを被弾。ならばと王者は右ローから左フックを当て、前に出て来たペニントンに見事なタイミングでダブルレッグを決める。ヌネスのトップが続き、残り1分40秒でレフェリーがブレイクを命じて、試合はスタンドへ戻った。

ペニントンのダブルをケージを背負って防いだヌネスがローを蹴る。ペニントンもショートの連打を返し、王者のダブルレッグを切る。さらにヒザを腹に受けながらダブルレッグを仕掛けたチャレンジャーだが、ここもテイクダウンは奪えない。ヌネスは右をヒットさせ、首相撲&ヒザを突き上げたところで3Rが終了となった。

4R、殴られると必ず殴り返すヌネスは、蹴りも入れて劣勢になることなく戦う。ペニントンは右ローで、体が捩じれると組みに行ったところで、小外掛けでテイクダウンを奪われる。トップを取ると、息を整えるように一旦固めるヌネスが、再び動き始めパスを狙う。ペニントンはバタフライガードから立ち上がり、右アッパーに続き右ストレートを放ち、蹴り足をキャッチする。

体を捩じって足を抜いたヌネスを追いかけて組み付いたペニントン。ヌネスは首相撲からヒザを入れ、離れるとパンチの交換へ。ヌネスはここも首相撲でペニントンを捉え、今度は顔面にヒザを突き上げた。

最終回、ワンツーを見せたペニントンは右ローを蹴られる。距離を詰めたヌネスは、4Rのヒザ蹴りで鼻が折れているペニントンにパンチ、ローを入れてダブルレッグでテイクダウンを決める。左エルボーを鼻に打ち下ろすヌネスは、顔を覆ったペニントンにパンチを集中される。背中を向けたペニントンの鼻血で、マットがあっという間に真っ赤に染まるなかヌネスはバックマンとから連打を続け、TKO勝ちを決めた。

3度目の王座防衛を果たしたヌネスは「私は私を恐れない相手との戦いが好き。ティーシャ・トーレスと彼女は双璧だった。ケージを下りれば、友達。一緒にビールを飲みたい。私は米国に住んでいるけど、ブラジルを代表して戦っている」と話した。


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