【UFC246】ホーリー・ホルムとラケル・ペニントンの再戦は壁クリンチでホルムが返り討ち
<女子バンタム級/5分3R>
ホーリー・ホルム(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ラケル・ペニントン(米国)
ホルムがペニントンをケージに詰める時間が大半を占めた初回。ケージに肩をつけてウィザーでテイクダウンもバックを許さないペニントンは、残り30秒で体を入れ替えるが直後に押し返される。もう一度押し返したペニントンは、最後にダブルに入ったが頭を抱えたホルムが耐えて5分が終わった。
2R、真っすぐ前に出てワンツーを放つペニントンと距離をとり、ここも組んでケージにドライブしたホルムがボディロックに取ろうとする。ウィザー&ヒザで大内を耐えたペニントンだが、押し込まれた状態が続く。3度、ポジションを変えられながら3度とも押し返したホルムは、ヒザを入れてオクタゴン中央に戻った。
残り90秒で、すぐに組んでケージに移動したホルムにブーイングが送られる。ペニントンが左を差して押し返し、ヒザを突き上げる。押し込み返したホルムは、差し上げテイクダウンへ。耐えたペニントンがヒザを入れ、離れたホルムのサイドキックも距離を潰しバックを制していく。後方から殴ったペニントン、この回は取った可能性がある。
最終回、左を放って組みに行ったホルム。押し返したペニントンが左ジャブを当てる。自ら組み、ヒザを突き上げて離れたペニントンが右を伸ばす。ホルムは左ハイ、右関節蹴りを繰り出すと、ここはペニントンが組んでブーイングを受ける。ホルムが体を入れ替え、自ら距離を取り直す。メインに向け、ファンのフラストレーションをためるような試合は残り2分に。
左を打ち合った両者、ペニントンのダブルレッグを切ったホルムは右を差してボディロックテイクダウンへ。倒れないペニントンの顔面に右のパンチを入れたホルムだったが、残り1分でレフェリーがブレイクを命じる。単発の打撃からクリンチと展開が2度続き、最後は距離を取ったホルムが左に回りタイムアップに。結果、ホルムが5年前のUFCデビュー戦と同じように、期待はずれの内容でペニントンを下したが──これこそ、MMAだ。ペニントンの良さが出れば、ホルムは勝利者インタビューを受けることなかった。