【UFN91】買収の衝撃とベガス3daysの余韻が残るなか、マクドナルド×リネケルの殴り合い開始?!
【写真】荒い殴り合いになる可能性が高いマクドナルド×リネケル戦だが……果たして(C)MMAPLANET
13日(水・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズはデニーサンフォード・プレミアセンターでUFC Fight Night 91「McDonald vs Lineker」が開催される。
WME/IMGによる買収劇の衝撃、3日間連続イベントの余韻が冷めやらないUFCだが、2日後には次回大会が行われる。人口20万人のスーフォールズで開かれるUFCにとって初めてのサウスダコタでのイベントのメインはマイケル・マクドナルドとジョン・リネケルのバンタム級戦だ。
2年11カ月のブランクを経て、今年1月の金原正徳戦でカムバックを果たしたマクドナルド。その金原戦ではテイクダウンからポジションで苦戦を強いられたが、足によるケージ掴みで肩固めを抜け出し、バックを制してRNCでタップを奪っている。
日本人ファンにとってはなんともやるせない結果に終わった一戦も、マクドナルド陣営からすれば命拾い、そして何としても勝ちたいという気持ちが生んで逆転劇でもあった。これだけ長い欠場期間がありながら、既にキャリアは20戦を数えているにも関わらずまだ25歳のマクドナルド。
かつての北米MMA界の登竜門TPFのバンタム級王者からWECを経てUFCで戦うようになって、5年が過ぎた若きベテランだ。元はカジュケンボーのジムだったオークデイルMMAで柔術、キックからMMAと10代の頃からこのスポーツに関わってきたマクドナルドは、強烈な右のパンチの持ち主で、柔術も巧みに使いこなす。
対戦相手のリネケルはフライ級のトップファイターだったが、8試合中4試合で計量に失敗、キャッチウェイト戦を繰り返し、バンタム級に転向。以来、2連勝中でフライ級とキャッチウェイト戦を含めると、4連勝中。オクタゴンでは8勝2敗という結果を残している。
計量に失敗した試合では4勝1敗と、なかなか評価することが難しいファイターであることは間違いない。ただし、一旦オクタゴンに足を踏み入れるとMMAとは思えない接近距離で左右のフックを振り回すファイトスタイルは、ファンの高い支持を得ている。
下がって打つ、打撃で誘ってテイクダウンという戦いはぼほ見せず、とにかく左右のフックで打ち勝つのが信条のリネケルに対し、今や左もKOパワーを持つようになったマクドナルドは、まずは打ち合いに応じ、そこからテイクダウンへ移行するか、殴り勝とうとするか選択するだろう。
勝ち気一辺倒の両者、マクドナルドはやや遠目の距離から思い切りパンチを振るうことで、体の軸が乱れることも珍しくない。そこがテイクダウンの狙い目だが、リネケルはそこでも殴りにいくだろう。
コアがしっかりとしているのはリネケル、しかしパンチの威力が発揮されるのは中間距離以内というのが、難点といえる。マクドナルドが姿勢をキープして、力の入ったパンチをリネケルのレンジの外から打ち込むことができれば、一気に試合の流れは彼のモノになる。リネケルの突破口は、ボディフック。腹を効かせて、足を止めさせ顔のガードを緩くしたい。
■UFN91 対戦カード
<バンタム級/5分5R>
マイケル・マクドナルド(米国/5位)
ジョン・リネケル(ブラジル/8位)
<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国/3位)
ランドン・バンナータ(米国)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ボッシュ(米国)
ジョシュ・サマン(米国)
<フライ級/5分3R>
ベン・ウェン(米国)
ルイス・スモルカ(米国/12位)
<ウェルター級/5分3R>
カイル・ノーク(豪州)
中村K太郎(日本)
<ライト級/5分3R>
スコット・ホルツマン(米国)
コディー・フィスター(米国)
<ミドル級/5分3R>
デビン・クラーク(米国)
アレックス・ニコルソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ダニエル・オミランチョク(ポーランド)
<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
マット・ロペス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
コートニー・ケイシー(米国)
クリスティナ・スタンチュ(ルーマニア)
<ミドル級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
エリック・スパイスリー(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ローレン・マーフィー(米国/13位)
ケイトリン・チューケイギアン(米国)