【TUF23】タバレスのテイクダウンに対する、チェ・ドゥホの反応は。その当て感の良さの秘密とは??
【写真】既に落ち着いた風格を感じさせるチェ・ドゥホ。タバレスの組みへの打撃を如何に攻略するか楽しみだ(C)MMAPLANET
3日連続のUFC、2日目にあたる8日(金・現地時間)にMGMグランド・ガーテンアリーナで開催されるTUF23 Finale「Team Joanna vs Team Claudia」にチェ・ドゥホが出場し、チアゴ・タバレスと対戦する。
UFC200出場の五味隆典がUFC Three daysの日本代表なら、チェ・ドゥホは韓国代表だ。全世界が注目する3日連続イベントへの出場権を得たことは、ズッファ首脳のチェ・ドゥホへの期待の高さが表れている。
Grachan、DEEP、戦極、Gladiator、DEEPとキャリア13戦中、日本で12試合を戦いUFCと契約を果たしたチェ・ドゥホ。負傷がちでオクタゴンでは2年で2試合しか試合ができていないが、その2試合で18秒&93秒KOというインパクトを残している。
前足重心の構えから、軸がぶれない破壊力のある右アッパー、左右のフックとKO必至のパンチをチェ・ドゥホは持っている。軸がぶれないことで、素早い動き出し=アジリティを生み、その結果スピードと自重が乗ったパンチで、反応が遅れた対戦相手を射抜くことが可能になる。
当て感といってしまえばそれまでだが、パンチが当たる理由が彼のスタンスと軸に見られる。このパンチを嫌がって組み付こうものなら、ヒザ蹴りというセカンドチョイスが控えているのもチェ・ドゥホの強味だ。そんなチェ・ドゥホを如何に切り崩すか。タバレスとしては、素早い踏み込みから右を振り込み、そのままの勢いでダブルレッグでケージに押し込むという展開に最良だろう。
一度の試みでテイクダウンを奪うことは難しいが、ケージに押し込んでクリンチからダブルやシングルレッグのコンビネーション。テイクダウンを奪えばスクランブルのなかでバック奪取=柔術in現代MMAという戦い、あるいはチェ・ドゥホが背中を譲らずシングルを仕掛けて起き上がって来るならギロチン。この2つががタバレスの必勝法となろう。
もちろん、チェ・ドゥホも徹底してテイクダウンディフェンスは身に着けている。そのなかで、接近戦ではどのような打撃があるのか。自分の距離で打撃戦を繰り広げてきたチェ・ドゥホは、その辺りもまだノビシロが残されているはずだ。
まだ2分もオクタゴンのなかで戦っていないチェ・ドゥホが、UFCで10勝を挙げているタバレスを相手にどのような攻防を繰り広げるのか。秒殺の可能性もある一方で、削られてこれまでに見せることがなかった弱点が露呈される可能性もある。
そんな彼の能力が引き出されるような──一方的でない試合になることをチェ・ドゥホ陣営には申し訳ないが、期待したい。
■ TUF23現時点での対戦発表カード
<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
[挑戦者] クラウジア・ガデーリャ(ブラジル/1位)
<TUF23ライトヘビー級T決勝/5分3R>
アンドリュー・サンチェス(米国)
TBD
<TUF23女子ストロー級T決勝/5分3R>
アマンダ・クーパー(米国)
TBD
<ライト級/5分3R>
ロス・ピアソン(英国)
ウィル・ブルックス(米国)
<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
チアゴ・タバレス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジョアキム・シウバ(ブラジル)
アンドリュー・ホルブルック(米国)
<フェザー級/5分3R>
グレイ・メイナード(米国)
フェルナンド・ブルーノ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ジョン・モラガ(米国/6位)
マテウス・ニコロウ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
セザール・フェレイラ(ブラジル)
アンソニー・スミス(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
ケビン・リー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
アントン・ザフィア(豪州)