【RFC32】キム・スーチョルと対戦、ジュマビエク・トルスン 「勝ち負けは戦ってみないと分からない」
【写真】「勝つか負けるかは戦って見ないと分からない」とは、何との彼の人柄が伝わってくる真正直な返答だった (C)MMAPLANET
7月2日(土・現地時間)に湖南省長沙のフーナン・インターナショナル・コンベンション&エキシビションセンター(湖南国際影視会展中心)で開催されるROAD FC32で、キム・スーチョルと対戦するジュマビエク・トルスン。
Legend FCでバンタム級チャンピオンとなり、その後RUFFでの活躍を経てUFCに進出。3連敗と結果を残せなかったが、その後は母国のWBKで復活。今回ROAD FC初参戦となった。
元UFCファイターでありながら、日本のファンにとってはまだまだ未知強の一人。キム・スーチョル戦を前にこれまでのキャリア、そしてこの試合に賭ける意気込みを尋ねた。
──まず、日本ではインタビューという形では初めて紹介させてもらうことになります。よろしくお願いします。
「とても光栄です」
──トルスン選手はもちろん、中国の国籍を持つファイターですが、一見して漢民族(モンゴロイドではなく)、回族のような鼻筋の通ったお顔をされています。もともと、何系の血が流れているのでしょうか。
「私はウイグル人です。私の故郷は新疆イリ・カザフ自治州というところです。美しい草原が広がるとても素晴らしい場所です」
──そんなトルスン選手が、初めて経験した格闘技は何だったのでしょうか。
「まずレスリングから始めて、そのあと散打、ボクシングもやっていました。西安体育大学に入学するまえに、行った西安体育中心でモンゴル相撲に出会ったのがきっかけです」
──西安体育大学所属として、MMAの活動を始めたと伝わっていますが、散打での実績は?
「西安体育大学の前に西安体育中心でレスリングを始めて、国内の大会での成績も良かったです。西安体育大学に入った後に散打、ボクシング、そしてMMAを学びました」
──なぜ、MMAファイターを志すようになったのでしょうか。
「MMAが好きになったからですね」
──端的な答えです(笑)。
「MMAを始めたのは今から8年前、2008年の10月です。インターネットで多くのMMAの試合を見て、MMAの魅力にハマりました。当時数多く行われていた日本の試合もほぼ全て観ていました」
──おぉ、そうなのですね。西安体育大といえば、名将チャオ・シュンジュン監督からMMAの指導を受けたと思われるのですが、大学ではどのような練習をしていたのでしょうか。
「総合格闘技、MMAの一つ一つの技術を具体的に学ぶ練習でした」
──同じころにMMAを始め、今もMMAを戦っている大学の同級生、あるいは先輩や後輩はいますか。
「いえ、いません」
──……。同大学の卒業生は同監督に敬意を示し、卒業も所属先を同大学として、実際には他のジムで練習をしていると聞いたことがあります。トルスン選手の現在の練習環境を教えて下さい。
「そうですね、練習自体は大学を卒業後は自分が経営するスポーツジムで行っています」
──今回、ロードFCに初出場となります。ロードFCの印象、そしてエルボーが認められていないルールなどの印象を教えて下さい。
「ロードFCは規定や試合ルールがしっかり整っている良い舞台だと思います。エルボーが禁止という部分も、選手の安全性を保護するためと捉えているので問題ありません」
──対戦相手キム・スーチョルは非UFCファイターのなかで、韓国ナンバーワンのバンタム級選手といっても過言でないです。
「相手選手のことは良く知っています。インターネットで全試合観ていましたので。キム・スーチョル選手はアジアでも最高の選手だと思っていますし、ファイターとして尊敬しています。今回戦えることになって、とても嬉しく思っています」
──スーチョルの打撃、テイクダウンに対する対抗策は何になりますか。
「特別な対策や戦略はないです。試合で自身の実力をしっかりと出し切ることが大事ですので、しっかり準備しています。今回の試合のために全ての部分をしっかり準備してきましたの。ただ勝つかどうかは、実際に戦ってみないと分かりません」
──UFCへの挑戦は厳しい結果となりましたが、UFCを経験してどこが成長したでしょうか。
「ファイターとして大きな舞台に立てたことはとても嬉しかったですし、敗北の味を知ることもできて、良い経験になりました。勝敗結果を別にして、UFCにはとても感謝しています」
──では今後、MMAファイターとして目指すゴールをお教えください。
「毎試合、最大限の準備をして、最高の試合をした上でチャンピオンになることです」
──それでは日本のファンに今回の試合に対する意気込みをお願いします。
「準備は万全です。ロードFCでの最初の試合、しっかり終わらせます。機会があれば、日本で一度試合がしたいです」
■RFC32対戦カード
<無差別級/5分3R>
ボブ・サップ(米国)
アオルコロ(中国)
<女子56キロ級契約/ 5分2R>
法DATE(日本)
リン・ホーチン(中国)
<フェザー級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
ジュマビエク・トルスン(中国)
<女子46.5キロ契約/ 5分2R>
華DATE(日本)
イ・イェジ(韓国)
<ヘビー級/5分3R>
ホウ・ツェンリン(日本)
クァク・ビョンイン(中国)
<ライト級/5分2R>
アルバート・チャン(カナダ)
イ・ヒョンス(韓国)
<フライ級/5分2R>
朝倉海(日本)
リウ・シャオヤン(中国)
<バンタム級/5分2R>
ホー・ジアンウェイ(中国)
ジャン・デヨン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ファン・ツェンユー(中国)
オ・ドゥソク(韓国)