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【RFC32】ウイグルの雄ジュマビエク・トルスンと対戦、キム・スーチョル 「試合内容で注目を集める」

Kim Soo-Chul【写真】打撃の粗さが武器にもなっているトータルファイターのキム・ヘアーリストリング・スーチョル (C)MMAPLANET

7月2日(土・現地時間)に湖南省長沙のフーナン・インターナショナル・コンベンション&エキシビションセンター(湖南国際影視会展中心)で開催されるROAD FC32で元UFCファイターでウイグル族のジュマビエク・トルスンと対戦するキム・スーチョル。


昨年末のRIZINでジャングルファイト王者のマイケ・リニャーレス、3月のROAD FCではUFCベテランのマーカス・ブリメイジと強豪に勝利してきたキム・スーチョルが、初の中国での試合で同国バンタム級最強といって過言でないトルスンと、フェザー級契約で対戦する。

今やUFC経験者と比較しても、その実力で上回るという評価を受けるようにったキム・スーチョルは、トルスン戦を前に何を思っているのか。その心境を語ってもらった。

──3月のマーカス・ブリメイジ戦に続き、元UFCファイターとの対戦となりました。トルスンはUFCではバンタム級、Legend FCでもバンタム級王者でしたが、今回の試合はフェザー級で行われます。

「ジュマビエク選手の要望で、フェザー級の試合になりました。もちろん話し合った上でのフェザー級契約での試合で、自分もフェザー級になるからといって問題になることはないと思ったので、受けました」

──キム・スーチョル選手にとってフェザー級で戦う、バンタム級で戦うことで違いはありますか。

「フェザー級で何度か試合をしてきましたが、練習方法などあまり違いはありません。今回の相手のジュマビエク選手も本来バンタム級の選手なので、試合にも影響はないと思ってますので、フェザー級の試合だからとプレッシャーもあまりないですね」

──ではトルスン選手について、UFCで戦ってきたことも含め、16勝3敗という戦績ですが、このレコードについて、どのような印象を持っていますか。

「UFCでは0勝3敗でしたが、運が無かったんだと思います。運に恵まれず、ファイティングスタイルが相手に読まれすぎたように思えます。それでも本人の選択でUFCに行った結果なので、運も含めて敗北という結果は全て選手本人の責任だと思います」

──どのようなファイトスタイルのファイターだと思いますか。

「どっしりしていて、大きな振りのパンチ、そしてパワーのある選手だと思います」

──狙いはどこにあるでしょうか。

「ジュマビエク選手は全体的に穴の無いように見えます。だからといってそれが強いということではなく、逆に大きな武器が無い選手だと思いますので、いつも通り戦います」

──では、攻め入る点は?

「打撃で攻め入ってもいいですし、いくつか戦略を立てています。今回は状況に応じて攻め入るポイントが変わってくるのだと思います」

──逆にキム・スーチョル選手が気をつけないと思っている、トルスンの攻撃はどこですか。

「左フックと右ストレートですね。この2つでフィニッシュした試合が特に多いように覚えています。前に打つパンチで試合が終わることはあまり無いのに、ジュマビエク選手は前に打つパンチで相手をよくダウンさせているので不思議に感じました」

──それに対する対処法は万全ですか。

「左フック、右ストレートに対して打撃での応戦、もしくはグラウンドへ持ち込むなど準備はしました。ただし、どの場面で出てくるかに応じて、どう対応すべきかも変わってくる問題だと思っています」

──テイクダウンも武器にしていると思いますが、何か特別な練習はされましたか。

「いえ、いつも通りの練習をしてきました。スパーリングも出来る限りこなして、いつも通りチームフォースで、チームメイトのキム・ソクモ、ユ・ジェナム両選手と練習してきました」

──では中国で戦うことについては、何か特別に気にすることはありますか。

「何も気にしません。同じだと思います。どの舞台でも──海外での試合はいつでも歓迎です。特に敵地で戦うことが自分にはモチベーションに繋がります。中国のMMAはエンターテイメント的な部分など色々ありますが、選手は各々特徴があり、その個性が受けるか受けないかなので。自分は自分なりに試合に集中して、試合内容で人々の注目を集めることが出来ればと思っています」

──本来、元UFCファイターと戦う場合は、ワールドクラスの相手と戦うときに、どのような試合になるのか。そこが焦点になりやすいのですが、この試合ではスーチョル選手の方が前評判は高いです。

「選手として実力を認めていただけることは本当に有り難いことです。これからもっと前に進んでいく中で、とても大きなモチベーションになります。認めていただいた分、期待してもらえる分、もっと一生懸命頑張らないといけないと思います」

──では、最後に日本のファンへ一言、この試合にかける意気込みをお願いします。

「昨年末にRIZINで試合をしたんですがこれからも勝ち続けていく姿をお見せしていきたいです。そしてまた日本のファンの皆様に自分の試合を直接お見せしたいです。もっと一生懸命頑張って、また日本で試合が出来るように致します。ありがとうございました」

■RFC32対戦カード

<無差別級/5分3R>
ボブ・サップ(米国)
アオルコロ(中国)

<女子56キロ級契約/ 5分2R>
法DATE(日本)
リン・ホーチン(中国)

<フェザー級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
ジュマビエク・トルスン(中国)

<女子46.5キロ契約/ 5分2R>
華DATE(日本)
イ・イェジ(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
ホウ・ツェンリン(日本)
クァク・ビョンイン(中国)

<ライト級/5分2R>
アルバート・チャン(カナダ)
イ・ヒョンス(韓国)

<フライ級/5分2R>
朝倉海(日本)
リウ・シャオヤン(中国)

<バンタム級/5分2R>
ホー・ジアンウェイ(中国)
ジャン・デヨン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ファン・ツェンユー(中国)
オ・ドゥソク(韓国)

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