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【Bellator157 :Dynamite 2】正攻法をTDへの足掛かりにすれば石井に広がる勝利、vsランペイジ

Rampage vs Ishii【写真】ランペイジを相手に打ち合いのための打撃でなく、打ち気を誘うための打撃ができるか──石井慧 (C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)にミズーリ州セントルイスのスコットレード・センターでBellator157=DYNAMITE02が行われ、メインのキャッチウェイト戦で日本の石井慧がランペイジ・ジャクソンと対戦する。

97.5キロ契約で戦う両者、石井はこの試合に向けて米国やオランダでトーレニングを積んできた。石井は昨年12月29日のRIZIN=イリー・プロハースカに96秒でTKO負けを喫して以来、半年ぶりのファイトとなる。対するランペイジは昨年4月、ファビオ・マルドナド戦後、結局は法廷闘争で勝利を勝ち取ったと思われたUFCを離れ、ベラトールに復帰することとなり、実に1年2カ月もブランクが空いている。

ランペイジは今もパワー溢れるパンチが最大の武器だが、以前のようにいつ、どこでも殴り合うというスタイルから、行ける時に行くというスタイルに変化している。そしてキング・モー戦や前述のマルドナド戦のように──行かないまま判定勝ちを収めるというケースも見られるようになった。

ファンからすれば以前のイメージとはかけ離れた面もあるが、これが今のランペイジだ。対して石井は常に真正面から攻めに行く。そのラッシュと、テイクダウン、そしてトップコントロールは相当なレベルにある。実際、過小評価されているといっても過言でないだろう。

石井はランペイジを前にしても──正攻法といって良いか分からないが──真正面から勝負を挑むに違いない。対して、勝機を探るようになったランペイジが即座に対応できるか。あるいはどのように受け流すか。即、打ち合いに持ち込まれた場合、石井が打撃で勝負すると危険だ。ランペイジが打ち気になるなら、そこはテイクダウンに持ち込んで、しっかりと削っていきたい。

間合いを取って来るなら、その攻めの姿勢で距離を詰め、ここも打撃からクリンチ、そして胸を合わせたところで、しっかりとテイクダウンを奪いたいところ。大内刈り、シングルレッグ、あるいは左ストレートで距離を詰めた場合は、そこから大外刈りも決めることができるに違いない。とにかくランペイジが打ち気にきたら、付き合わないこと。

石井はどうしても前後の動きが中心になるだろうが、攻撃を被弾した時は左右の動きを見せることができるか。加えて、ランペイジの前足を削るようなローキックをモノにし、ガードが下がらないようであれば──テイクダウンのための打撃を使うことで石井の勝機は広がるはずだ。


■ Bellator157, Dynamite02対戦カード

<215ポンド契約/5分3R>
ランペイジ・ジャクソン(米国)
石井慧(日本)

<Bellator世界ライト級王座決定戦/5分5R>
マイケル・チャンドラー(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
カール・セウマヌタファ(米国)

<キック・フェザー級/3分3R>
ケヴィン・ロス(米国)
ジャスティン・ホウソン(米国)

<女子キック・フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
グロリア・ペリトアー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
レベッカ・ルース(米国)
イリマレイ・マクファーレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ローレンス(米国)
ISAO(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ダウディー(米国)
ギヘルメ・ヴァスコンセーロス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケビン・エンゲル(米国)
チェル・アーウィンデイビス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・ハワード(米国)
ジャスティン・ロビンズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ウォーキン・バックリー(米国)
クリス・ヒースリー(米国)

<女子130ポンド契約/5分3R>
ミシェル・ロイヤー(米国)
ケイティー・コリンズ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイソン・クリステンソン(米国)
ジャロッド・トーマス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ジョーンズ(米国)
タイラー・クラウゼン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
リー・バムス(米国)
バイロン・スティブンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・エスタス(米国)
スティーブン・マン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ラシャード・ラブレース(米国)
ギャレット・ミューラー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ニコール・スミス(米国)
アシュリー・カミンズ(米国)

<キック・ウェルター級/3分3R>
エルミア・クロスマン(米国)
ダリル・コブ(米国)

<キック・女子/3分3R>
タラ・ウォーカー(米国)
ミミ・カツン(米国)

<キック・ミドル級/3分3R>
加藤久輝(日本)
ジョー・シーリング(米国)

<キック・ウェルター級/3分3R>
レイモンド・ダニエルズ(米国)
ステファノ・ブルーノ(イタリア)

<女子キック・フライ級/3分3R>
ケリー・メレンデス(米国)
サラ・ホ―ウェル(米国)

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