【RFC13】久米、ウィチョルへのリベンジ失敗で王座獲得ならず
<RFCライト級選手権試合/5分3R+Ex>
[王者]ナム・ウィチョル(韓国)
Def.3-0
[挑戦者]久米鷹介(日本)
4月の王座決定トーナメント決勝では4Rまでもつれ込む接戦の末、ウィチョルが勝利。今回はウィチョルの持つベルトに久米が挑戦する形でのリマッチとなる。開始直後、いきなりウィチョルが突進して組みつき、ケージ際で四つの攻防が続く。足をかけて中央でテイクダウンしようとするウィチョル、久米が踏ん張ってケージに押し込んでヒザ蹴りを入れると、これがローブローとなる。
再開後、ウィチョルが右アッパーとワンツーで前進。久米も右を返し、ダブルレッグで組みつく。再びケージ際で四つの攻防となり、互いにボディにヒザ蹴り。どちらも倒れず、ブレイクとなった。再開後、今度は久米が右フックから組みついて、ウィチョルをケージに押し込む。
ダブルレッグに入った久米は、ウィチョルをリフトしてテイクダウン。ケージに押しつけてパンチを落とす。ウィチョルがケージを背にして立ち上がったが、久米がそのまま押し込んで細かくパンチとヒザ蹴りを入れ続ける。ブレイク後、久米が意表を突いた飛びヒザ蹴り。ウィチョルもそこに右フックを合わせて、ヒザ蹴りとパンチをまとめるがラウンド終了となった。
2Rもウィチョルが飛びヒザ蹴りで先制攻撃。タックルで組みついた久米、一度はテイクダウンに失敗するが、しつこく組みつき、ウィチョルをケージまで押し込んでテイクダウンを仕掛け続ける。お互いに一度ずつケージに押し込んでダブルレッグに入りテイクダウンを狙う。押し込んだ久米は両腕をウィチョルの臀部の下でガッチリとクラッチ、ウィチョルの体を引っこ抜きつつ、バックをうかがう。ウィチョルも首投げを狙いながら正対する。
ブレイク後、久米のジャブに右をかぶせるウィチョル。久米もコンパクトに右を返すが、ウィチョルが左フックと右アッパーを当ててヒザ蹴り。久米がシングルレッグで組みつくと、ウィチョルはアームロックを狙いながら、テイクダウンを阻止した。
3R、先にパンチで前に出て行ったのは久米。ウィチョルがシングルで組みつくと、離れ際に左右の連打を打ち込み、久米も同じように打ち合う。久米が組みついてケージまで押し込むも、ウィチョルも態勢を入れ替えてヒザ蹴りを突き刺す。ケージ際での四つの攻防はどちらも譲らずブレイクへ。
再開後、大振りになったウィチョルの右に久米が右を合わせる。ここからスクランブルの攻防になり、ウィチョルが上をキープして顔面にヒザ蹴り、バックに回り込む。久米がケージに体を預けて立ち上がると、ウィチョルはそのまま後ろについてテイクダウンを狙う。
残り1分20秒、久米が必死に正対してテイクダウンを狙ったが、バランスよく上を取るのはウィチョル。亀になる久米の後ろについてコントロールする。残り40秒過ぎ、立ち上がる久米。残り時間を考えてパンチで打ち合うが、逆にウィチョルの左フックとワンツーでバランスを崩し、顔面にヒザ蹴りをもらってしまう。判定は3-0でウィチョルが勝利し、王座防衛に成功した。
約半年ぶりの再戦も判定負けとなった久米は「リベンジするつもりで来たんですけど、返り討ちにされてしまいました。一から出直して、またみなさんの前で戦う時は強くなって帰ってきます」と悔しさをにじませた。