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【Pancrase342】久米が右ストレート&アッパーとTDを織り交ぜるMMAで粕谷を封じ、涙の判定勝ち

【写真】1年前より自制が効き、的確な攻撃が増えていた久米。しかし、最終回にテイクダウンを奪われてから立ち上がれなかった場面は……(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
久米鷹介(日本)
Def.30-27.30-27.30-27
粕谷優介(日本)

サウスポーの粕谷に対し、久米が左カーフを当てた。左右、前後に動く久米に、粕谷の左ミドルが突き刺さる。久米がプレスをかけて左カーフを蹴る。粕谷は久米の右をスウェーでかわしたが、ケージに詰められて右アッパーを食らう。粕谷が右ローを見せると、久米も左カーフを当て、さらに右ストレートを突き刺す。粕谷は左ミドルを返した。

しかし久米が粕谷の左ミドルを捌き始める。左アッパーから右三日月蹴りを突き刺した久米が粕谷をケージに押し込んだ。左腕を差し上げ、さらにボディロックの形を整えていく久米。粕谷や久米の右手首を抑える。久米は右ヒザを粕谷の足に打ち込み、久米は左ヒジを入れていく。久米が左足を外から差し入れ、久米の顔面に右アッパーを連打した。

初回はジャッジ3者が久米の10-9とつけている。

2R、距離を詰めた粕谷が左ミドルを打ち込む。ケージ中央で粕谷が右カーフを当てた。粕谷の左ミドルをブロックした久米が距離を詰める。しかし粕谷が久米をケージに押し込み、右腕を差し上げた。久米が差し返す。小外刈りで粕谷を揺さぶった久米は、左ヒザを顔面に突き上げる。差し合いが続き、レフェリーがブレイクをかけた。久米の右三日月蹴りが粕谷のボディに突き刺さり、すぐさまダブルレッグで飛び込んだ。

背中をつかさた直後に、粕谷はスイープを狙い久米の体を浮かせる。久米はバランス&トップをキープすると、うつ伏せになった粕谷からバックマウントを奪い、パンチを連打する。粕谷は動きが止まるも、ラウンド終了まで耐えた。

2Rもジャッジ3者が久米の10-9に。

最終回、サークリングから左カーフを蹴る。粕谷の左前蹴りは届かず。粕谷が左ミドルを打ち込むと、久米もすぐに右ローを打ち返した。ダブルレッグをかわされた久米は左ロー、右ストレートから足をかけていく。これは耐えた粕谷だったが、続いて組みつかれ、尻もちを着かされた。起き上がる粕谷を潰した久米は、背中を着かせる。

ボディロックからパス、さらにバックを狙う久米。左足を差し入れ、パンチで削りながら右腕で粕谷のアゴを上げる。ここで粕谷は反転して立ち上がるも、久米のバックコントロールは続く。ケージ際で正対した粕谷だったが、離れたところで久米の左フックを食らい、足がフラつく。すると粕谷はシングルレッグで飛び込み、久米に背中を着かせた。ハーフガードの久米をパウンドで削る粕谷が、残り10秒で鉄槌とパウンドを連打していった。

粕谷の逆襲はポイントを奪うまでには至らず。久米がフルマークの判定勝利を収めた。マイクを握った久米は「もう少し頑張っていきたいと思っています。僕のことを心配してくれる方も多いと思いますが……」と言葉を詰まらせ、「メインのタイトルマッチを楽しんでいってください」と語った。


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