【Top FC11】思った以上の猛者、タン・ジンを相手にキム・ジヨンが殴り勝つ
<女子59.5キロ契約/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-29.29-28
タン・ジン(中国)
WCKインターコンチネンタル王者の肩書を持つタンと、DEEP JEWELS王者キム・ジヨンの一戦。まずはタンがサウスポーの構えから左フックを入れ、右につなげる。さらにサイドキックも見せるタンにキム・ジヨンは右ストレート、左から右のコンビネーションを返していく。ここで組み付いたキム・ジヨンが細かいヒザ蹴り、タンはケージを背にして小刻みにパンチを打っていく。バックに回ったキム・ジヨンをタンが首相撲で投げようとしたが、崩されてガードを強いられる。と、タンが後頭部へのパンチを続け、レフェリーから注意を受けた。
グラウンドでは、トップを取ったキム・ジヨンが前傾姿勢になり過ぎ、前方に崩され試合はスタンドに戻る。ヘッドスリップでタンのパンチをかわすキム・ジヨンが、ワキを潜ってバックに回り込む。胸を合わせたタンの左フックで、後方にバランスを崩したキム・ジヨンだが、その後のラッシュにもパンチを打ち返す。ラウンド終了のホーン後にエルボーを入れるなど、キム・ジヨンに焦りが感じられるほど手強いタンの攻撃だった。
2R、タンは初回と同じく力のこもった左右のフックを振るい、キム・ジヨンがエルボーを返して前に出る。右アッパーをヒットさせたキム・ジヨンに対し、タンが左フックを返す。直後にアイポークがあったとキム・ジヨンがアピールし、試合が中断。すぐに再開され、キム・ジヨンが右ローからワンツーを入れる。タンはここでも右フックを返し、前に出るがキム・ジヨンの右フックを被弾。それでも前蹴りから右フックを見せたタンは、直後に連打を打ち込まれマウスピースを吐き出す。
ガチガチの打ち合いで優位に立つようになったキム・ジヨン。タンも懸命に前蹴りの連続から左フックを伸ばす。タンはキム・ジヨンのテイクダウン狙いに中途半端なギロチンを仕掛け、離れ際にワンツーを打たれてしまう。攻勢に出たキム・ジヨンは続いて右ミドルを2発、タンが右フックを返すが、構わず左フックを打ち返す。そして、残り10秒でキム・ジヨンの右ストレートを打たれたタンが後方にダウン。そのままパウンドの連打を落とされたが、タイムアップに救われる形となった。
最終回、タンのダメージはどこまで回復しているのか。まずは様子見のキム・ジヨンは前蹴りに右を合わせていく。続いて右ストレートをヒットさせると、タンが後方によろめく。首相撲でタンを捉えたキム・ジヨンはヒザ蹴りとヒジを入れてから、ケージに押し込む。離れて右フックをヒットさせたキム・ジヨンにタンが左右のハイキックを放つが、当たらない。逆に右フックを打たれ、タンは厳しい時間が続く。
タンの左ハイをキム・ジヨンはブロックし、左フックを放つ。ワンツーで前に出たタンの左がキム・ジヨンの頭部を捉える。足を止めてフックを打ち合う両者、試合は残り90秒に。タンは左ストレート、右フックを振るいながら前に出る。キム・ジヨンも右フックを返すが、打ち終わりに姿勢を乱すようになってきた。それでもローに右ストレートを合わせたキム・ジヨンが右フック、タンは組んで首投げも、潰されガードを強いられる。キム・ジヨンがパウンドを落としたところで試合が終了となった。
結果、激闘と呼ぶに相応しい女の戦いは3‐0でキム・ジヨンに凱歌が挙がった。