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【UFC ABC04】勿体ない反則&減点2P。続行不能のマンディ・ボームが、キム・ジヨンから2-1判定勝ち

<女子フライ級/5分3R>
マンディ・ボーム(ドイツ)
Def.3R1分15秒by テクニカル判定2-1(28-27.28-27.27-28)
キム・ジヨン(韓国)

ボームの直前の病欠により、3カ月遅れで実現した1戦。キム・ジヨンが最初に放ったワンツーの右がボームを捕え、動きが止まる。そのまま追撃を狙ったキム・ジヨンに組みついたボームが払い腰でテイクダウンを奪い、スクランブルでバックに回ってRNCの態勢に入る。

アゴを引き、背中からボームを落としに掛かったキム・ジヨンが、正対する。ボームはハイガードから三角絞め狙いも腰が上がっており、キム・ジヨンの右肩も出ており、ここから極めるのは難しい。上体を起こしてパンチを落とすキム・ジヨンが担ぎパスへ。腹ばいで耐えたボームの背中を逆に取り、左腕を喉下に入れノーフックで背中を伸ばしに掛かる。上を向きつつ足のフックを狙ったキム・ジヨンだが、ボームが胸を合わせて下にされる。足を捌いてパス狙いのボームがパウンドを落とし、パスを決める。残り20秒、サイドで抑えたボーム。どちらがラウンドを取ったか。

2R、右フックを当てたボームに対し、キム・ジヨンがワンツー、左ローを蹴る。ボームは右ローを返すが、左を被弾する。直後に組んだボームはキム・ジヨンの首相撲を潰し、両ワキを差す。ヒザを突き上げるキム・ジヨンは、差し返して体を入れ替える。オーバーハンド&内股も、引き込むようにボームが下になる。キム・ジヨンは前腕で殴り、クローズドの中に収まった状態が続く。

残り90秒、ブレイクが掛かり試合はスタンドへ。右を当て、前に出るキム・ジヨンは左を被弾する。ボームは右ローを蹴り、ダブルレッグでテイクダウンへ。キム・ジヨンはギロチンも、これは極まらないか。四の字でホールドし、首に腕を回したまま時間を迎えたキムは、胸を蹴り上げてしまった。と、その直後でなくインターバル後、3R開始時点でキム・ジヨンは1Pの減点を受けてしまう。良い行いではないが、一発減点は厳しい。加えて、その通告のタイミングも遅かった。

最終回、すぐに組んだボームがヒザを見せる。離れたキム・ジヨンは自ら組んでいき、ワキを潜ってバックに回る。ヒザを腿に入れたキム・ジヨンのセコンドは、打撃を入れろ──と指示を出す。と、マットに掌をついたボームの顔面にヒザを入れてしまう。

左目が見えないという仕草のボーム、ここでレフェリーが試合を止めた。さらに1Pを減点されたキム・ジヨンに勝ち目はない。裁定が下るまで、異様に時間が掛かる。結果、10分以上を経て、ボームがスプリット判定勝ちを得た。反則は反則。やってはいけないことをやったことで、キム・ジヨンは敗れた。と同時に、何ともスッキリしない幕引きとなった。


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