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【Bellator153】ベンソン・ヘンダーソンのキャリア第2章の幕明けはコレシュコフとのウェルター級世界戦から

Henderson vs Koreshkov【写真】MMAファイターとして第2章を歩み始めたベンヘン。その第1幕はコレシュコフとの世界ウェルター級戦から始まる (C)MMAPLANET&BELLATOR

いよいよベンソン・ヘンダーソンのBellator初戦が近づいてきた。今週末22日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator 153「Koreshkov vs Henderson」でいきなりアンドレイ・コレシュコフの持つBellator世界ウェルター級王座に挑戦する。

王者コレシュコフは1990年生まれ、25歳のロシア人ファイターでこれまでのキャリアは18勝1敗、唯一の敗北はベン・アスクレンに喫したものだ。パンクレーションやロシアン・ハンドトォハンドで結果を残している打撃系のオールラウンダー。過去3試合で一本勝ちがあり、実に11のKOもしくはTKO勝ちを誇る。さらには勝負どころでテイクダウンを決め、昨年7月にダグラス・リマ戦で勝利しベラトール・ウェルター級の頂点に立った。

やはりベンヘンが注意すべきは打撃となるか。相手の踏み込みに対し、コレシュコフのヒザ蹴りは驚異。また距離をコントロールしながら、サウスポー相手にも左フックを被せていくことができる。さらにいえば、伸びる右ストレートと同じ踏み込みの足を縮めて放たれるスピニングバックキックも警戒が必要となる。前にでても、回りながらでもフィニッシュ力があることを常に頭に入れて戦う必要があるだろう。

とはいってもやはりベンヘンがオクタゴンで戦ってきた相手と、コレシュコフがサークルケージで戦ってきた相手には力の差があってしかり。UFCファイターの多く、特にベンヘンが戦ってきたライト級のトップファイターは異様にディフェンス能力が高い。よって戦績的にはコレシュコフなように多くのフィニッシュ・レコードを持たないが、それを許さない相手との接戦を制してきた勝負強さがベンヘンの大きな武器となる。

自らも高いディフェンス力を誇り、多様なフェイント&コンビネーション、何よりも5Rを動き続けるスタミナは今もMMA界随一といっても過言でない。特にコレシュコフはこれまで大砲を打ち込んできたストライカーだけに、わずかに2度しか経験していないチャンピオンシップ・ラウンドでは相当スタミナを消耗し、引き込んでパウンドを受けるシーンも見せてきた。

もちろん、勝負は何が起こるか分からない。そして、UFCとベラトール、これまで戦う場所、相手が違うということもあり、本当の意味で両者の対比できるのはケージのなかで直に向かいあってからだけだ──ということは百も承知で、繊細さとスタミナでベンヘンが優位に立つと予想したい。

■ Bellator153対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
[挑戦者] ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
ヘンリー・コラレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブレナン・ワード(米国)
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ブレント・プリマス(米国)
トニーニョ・フリア(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
ジェレミー・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ティム・キャロン(米国)
ジャスティン・サムター(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・ワトフォード(米国)
ディーン・ハンコック(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・フォスター(米国)
フィリッピ・レヴァンドスキ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・バカノウスキ(米国)
TJ・ヘップバーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
マット・ベセット(米国)
キース・リチャードソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブレア・タグマン(米国)
ジェイ・ペリン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ハニーカット(米国)
マット・シーカー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジャミル・チャン(オランダ)
リチャード・パティシュノック(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ジケリ(米国)
ジョー・クロニン(米国)

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