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【UFN28】ケニー・フロリアンが、岡見×ジャカレ戦を予想

Kenflo with Kume & Uno

【写真】UFN27前夜にマットが撤収されたワークアウトルームで、ケニー・フロリアンは宇野薫と久米鷹介らにプレイベートレッスンを催してくれた。米国MMA界のトップから学ぶべきことは多いことを改めて実感させられた。このケン・フロのプライベートクラスの模様は9月23日発売のゴング格闘技11月号に掲載されるので、必読ということで…… (C)MMAPLANET

4日(水・現地時間)にブラジルのミナスジェライス州ベロオリゾンチのエスタジオ・ド・ミネリーニョで行われるUFC Fight Night28「Teixeira vs Bader」のセミで岡見勇信が、ホナウド・ジャカレ・ソウザと対戦する。

この両者の対戦をUFC Tonightアナリストのケニー・フロリアンに予想してもらった。

――ブラジルで岡見勇信選手とジャカレという試合が行われます。

「タフな試合になるだろう。オカミはジャカレをテイクダウンできる能力を持っている。ただし、この試合の鍵を握るのは、それでもオカミがいかにジャカレのテイクダウンを阻止できるかだろう。ジャカレがその長所を最も生かせるのは、グラウンドでトップポジションを取った時だ。相手が誰だろうが、ジャカレが寝技で上になると、もう手がつけられない。フィニッシュ、サブミッション能力の高さに加え、最近ではパウンドが凄く上手くなっている。

加えてスタンドの打撃も成長著しい。一発一発の威力が増しているんだ。ただし、打撃は技術的にも、まだ向上の余地が残っている。オカミはジャブを出し続け、ジャカレの攻撃が届かない位置に立ち続け、プレッシャーを与えて、テイクダウンを止めたい。そして、ラウンドの終盤、最終局面でテイクダウンを奪うことができれば、オカミにとって理想的な試合展開になる。

テイクダウンを取ったからといって、長くジャカレの寝技に付き合う必要はない。ジャカレの寝技はガードからでもとんでもない力を秘めている。アウトサイドからジャブを出し続ける、そんなテクニカルなファイトをオカミは心掛けるべきだ」

――多くの人が岡見選手のMMAファイターとしてのキャリア、経験を買っています。ただし、ケニーも言ったようにジャカレの寝技はMMAに適しています。柔術のトップがMMAへ転向しても、ここ数年でジャカレとデミアン・マイアのように世界のトップになれた選手は珍しいです。

「柔術の黒帯、トップ選手がMMAに転向して苦戦をしているのは、柔術の競技特性によるものだと思う。彼らの試合は10分×1Rだ。競技柔術のトップ選手はこの試合時間に慣れている。そして、この10分の間もギを掴んで、リラックスできる時間が多分に含まれている。ポイント制だから、一度思い切り動けば、あとは守って勝つことができる。一つのスイープ、パス、あるいはアドバンテージで思い切り力を使い、あとは守ることが許されているんだ。つまり、柔術の試合はMMAと比較すると、じっくりと戦うことができるということなんだ。

ここが今のMMAと最も違う点だ。MMAは素早く、全力で動き続ける必要がある。レスリングは3分や2分、カレッジスタイルだと7分、常に全力で戦っている。だから、レスラーは柔術家よりも、MMAで戦いやすい。ただし、ジャカレの柔術は力強く、スピードがある。まるで柔道家やレスラーのようだ。凄い爆発力を持っているからこそ、ジャカレはMMAでも成功を収めることができているんだ。柔術家がMMAで成功を収めるには、短い試合時間で、動き続けるダイナミックな攻撃に慣れる必要がある。UFCでも、寝技で2分や3分は戦うことはザラにある。この間、ダイナミックに動き続けることができれば彼らは一本を取ることができる。それがジャカレなんだ。爆発力があり、クィックなんだよ」

■UFN28「Teixeira vs Bader」対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル/3位)
ライアン・ベイダー(米国)

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本/3位)
ジャカレ・ソウザ(ブラジル/5位)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国/1位)
ジュズエ・フォルミーガ(ブラジル/5位)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
ピヨトル・ホールマン(ポーランド)

<ミドル級/5分3R>
ハファエル・ナタウ(ブラジル)
トル・トローエン(スウェーデン)

<フライ級/5分3R>
マルコ・ヴィニシウス(ブラジル)
アリ・バガウティノフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
ケビン・ソウザ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ジョアォン・ゼフェリーノ(ブラジル)
エリアス・シルヴェリオ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
ラミロ・ヘルナンデス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
キース・ウィスニエフスキー(米国)
イヴァン・バッチマン(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ユーリ・ビルフォート(ブラジル)
ショーン・スペンサー(米国)

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