【UFC & Bellator】ついにニューヨーク州でプロMMA解禁。UFCとベラトールがイベント開催を明言
【写真】ついにUFCがMSGに進出する日がやってくる (C)MMAPLANET
「ニューヨークでプロフェッショナルMMAが実際に開かれるには、まだ幾つかの段階を踏む必要があるが、(アンドリュー)クオモ(ニューヨーク州)知事がニューヨーク州アスレチックコミッションの制定したガイドラインにサインをすれば、マジソン・スクエア・ガーデンでイベントを開くことをファンに保証する」
22日(火・現地時間)、ニューヨーク州下院でMMA法案が可決したことをうけ、UFCのロレンゾ・フェティータが早々かつ大々的に声明を発表した。UFCだけでなくMMAというスポーツにとって歴史的な1日となった──とUFCが伝えるように、彼らにとってニューヨーク進出は長年に渡り、切望したMMAメジャー化への最後の難関であった。
日本にいるとピンとくるものではないが、東京の国際的地位が現状よりずっと高く、相撲や野球、サッカーだけでなくあらゆるエンターテイメントのメッカとして存在しているなか、MMAはTVで安定した人気を誇っていながら、川崎や浦安でイベントを開催できても多摩川と江戸川を越えることはできない──そんな状況が続いたと例えることができるだろうか。
いずれにせよ、UFCは正式にニューヨーク州でのプロMMA開催が認められると、移行3年に渡り年に4回は同地でイベントを開き、開催候補地もNYCに止まらずSEG時代にイベントが開かれていたバッファローを始め、ロチェスター、シラキュース、ユーティカ、アルバニー、ブルックリンらとエンパイヤ―・ステート全域であることをフェティータは言及している。
また、今回の法案可決を受けUFCだけでなく、Bellatorもスコット・コーカーが「ニューヨークでMMAが合法化されたことは、この素晴らしいスポーツの分水嶺となる。30年以上もコンバットスポーツのプロモートをしてきた人間にとって、本当にエキサイティングな瞬間を迎えたことになる」と語り、リアム・マクゲリーとマルコ・ロウロというライトヘビー級&バンタム級の2人の王者の地元ということを強調。ブルックリンにあるキャパ1万8000人のバークレイズ・センターを始め、いくつかの会場とコンタクトを取り始めたことを明らかにした。
2016年後半にはイーストリバーを挟みUFC=MSG×Bellator=バークレイズ・センターという興行戦争が勃発しているかもしれない。