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【Metamoris07】復活メタモリスでホジャー×ブシェシャ、何と石井慧も出場しナパォンと対戦決定!!!!

Roger vs Buchecha【写真】歴代最強柔術家と現代最強柔術家が、3年9カ月振りに対戦する(C)GONGKAKUTOGI

21日(月・現地時間)、ノーポイント&サブミッション・オンリーのパイオニアといえるMetamorisが11カ月振りの大会となるMETAMORIS007の開催と対戦カードを発表した。

2012年10月の第1回大会でクロン、ヒーロン、ホジャー、カイロンという4人のグレイシーが出場し、ポイントのない一本決着というプロ・グラップリング大会の先鞭を打ったメタモリス。その後もトップ柔術家を擁し、さらにジョシュ・バーネットやチェール・ソネンなどMMAファイターの導入、ヘンゾ×桜庭和志のレジェンドマッチという数々の仕掛けを打ちながら、後発のPOLARISや、ホイラーと熱戦を演じたエディ・ブラボーがプロモーターを務めるEBIに遅れを取るようになった。

大会自体もナンバーシリーズとは別のアンダー・グラウンドを昨年8月に開催して以来、開かれていなかったメタモリス。ナンバーシリーズでいえばバーネット×ヒーロン以来、実に14カ月振りの再開となる今大会の発表に際し、主催者であるハレックは「境界線にあるスポーツを執り行うリスキーさ、出場選手への支払いもリミットがある。我々は間違いを犯した。ただし、これからも柔術をワールドステージに引き上げる最高のエキサイティングな試合を提供することに専念する」という趣旨の声明文を出し、より理解を深めるために自らの試合出場も決めている。

そんな復活に掛けるハレックが用意したメインイベントはホジャー・グレイシー×マーカス・アルメイダ・ブシェシャという第1回大会メインのリマッチだ。歴代競技柔術最強といっても過言でないホジャーが、腕十字で追い込まれ──なんとかこの危機を脱して時間切れドローに持ち込んだ前回の対戦後も、ブシェシャは2013年&2014年とウルトラヘビー級&無差別級を制している。昨年こそ負傷もありワールド柔術で結果を残せなかったもの彼が現代競技柔術最強の座にあることは間違いない。

歴代と現代最強柔術家の再戦、MMA活動を一息置いたホジャーとこれからMMAに挑戦する意向を持つブシェシャという対照的な立ち位置という部分でも注目したい。

【写真】石井慧の注目のプロ・グラップリンデビュー戦、対戦相手はミルコ・クロコップをKOしたナパォンだ(C)MMAPLANET

【写真】石井慧の注目のプロ・グラップリンデビュー戦、対戦相手はミルコ・クロコップをKOしたナパォンだ(C)MMAPLANET

また要注目なのが──石井慧の出場だ。石井はMMA転向後、米国で2011年、2013年、2014年と柔道の試合に出場しているが、グラップリングや柔術での大舞台は初めて。

また、過去に石井は当然として吉田秀彦、瀧本誠、パウネル・ナツラらのようにMMA転向は見られたが、グラップリング界や柔術界にとっては五輪金メダリスト柔道家との遭遇も初めてのこととなる。対戦相手ガブリエル・ナパォンは柔術では2006年にウルトラヘビー級で世界大会を制しているが、近年はMMAを舞台に戦ってきた。

この両者の試合が道着着用で行われるかどうか未発表だが──できれば道着有りでの対戦が見たいところだ。この他ハレックは昨年のワールド柔術でキーナン・コーネリアスを破りヘビー級3位となっているティム・スプリッグスと対戦。競技柔術家として実績はないに等しいハレックにとって、厳しいマッチアップとなることが予想される反面、グレイシー・アカデミー流エスケープ術を駆使することが期待される。

復活の狼煙を挙げたメタモリス、この他のカードもディロン・ダニス×ジルベルト・ドゥリーニョ、昨年のADCC77キロ級を制したユーリ・シモエス×マテウス・ディニスと非常に力が入ったモノとなっている。この休止期間によって、より注目度が高まっているといっても過言でないメタモリス07は7月17日(日・同)にハリウッドで行われる。

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