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【Metamoris】ブシェシャ強し、ホジャー腕十字から危機一髪の生還

2012.10.15

<20分1R>
ホジャー・グレイシー(ブラジル)
Draw.時間切れ
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

奥襟を掴んだホジャーに対し、バックに回り込み跳びつこうとしたブシェシャ。ワキを差して、防いだホジャーだが、直後にテイクダウンを奪われる。マット中央からリスタートとなると、ホジャーのシッティングガードからシングルレッグをブシェシャが潰し、足を挟まれながらクォーターバックへ。ブシェシャが立ち上がり、試合がスタンドに戻る。

引き込んだホジャー、ヒザを割ったブシェシャに対し、足をクローズドしてスイープを狙う。倒された勢いで一回転し、トップをキープしたブシェシャはヒザ十字から、アンクルロックへ。足を組んで耐えるホジャーがトップへ。帯を掴んで、プレッシャーを与えるがブシェシャもヒザを立ててスペースを確保する。

5分30秒が経過し、ホジャーがトップからパスへのプレッシャーを強める。懸命に足を利かせるブシェシャ、左足を差しいれ後方回転でスイープを狙うブシェシャだが、足を捌いてホジャーが抑え込む。亀からハーフガードの態勢になり、煽るブシェシャ。ガードからホジャーをコントロールしていく。ブシェシャはクローズドガードを取る、ホジャーは久しぶりの柔術ということが影響しているのか、その表情からは疲れがうかがえる。

試合は折り返し地点が過ぎ、動きが少なくなる。立ち上がってガードを割ったホジャーが噛みついていくと、帯を取ったブシェシャがスイープに成功する。そのままバックに回ったブシェシャは足を四の字ロックに。ワキをすくっていくが、ホジャーは胸を合わせてブシェシャの背中をマットにつかせる。

両者、疲れが見えるなか、試合は残り5分30分に。スタンドに戻り、ホジャーはジャンピングガードへ、足を引き寄せてスイープを狙うも、ブシェシャのバランス感覚は抜群だ。半身になるホジャーにパスのプレッシャーを与えるブシェシャ。逆ハーフでは、ホジャーは足を利かすことができない。

残り3分、スタンドに戻った両者。ホジャーはヒザに両手を当て、疲れが隠せない。引き込んだのはブシェシャ、ホジャーは時計を見て一呼吸つく。立ち上がってガードを割りにいくホジャーをスイープし、一気にスピードが増したブシェシャが腕十字へ。

上体を起こし、十字を逃れたホジャーは一本の危機の乗り越え、時間が経過するのを待った。ブシェシャの強さが目立ったメインは、時間切れドローに。ホジャーはブシェシャとともに、自らのコンディションが敵となった一戦、となった。

「僕の人生で一番大きな挑戦だった。僕が柔術を始めたとき、ホジャーはもうアブソルートの決勝を戦っていた。僕は彼のファンで勝てなかったけど、ベストを尽くした。足関節も腕十字もタイトだった。ホジャーと戦えて良かった」とブシェシャは語った。

一方、疲労困憊のホジャーは「イージーファイトは期待していなかったけど、ブシェシャは素晴らしいアスリートだと証明した。言い訳はしない、危なかった。ただ、タップをしなかっただけだ。20分、ノーポイントは違う戦術が必要だった。サイドコントロールからエスケープをはかってから、息が上がり続けた。満足はしていない。最後の10日間、練習ができなかったんだ。でも、言い訳はできない」と荒い息のまま話した。

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