【Invicta FC16】浜崎、厳しい試合で極めに拘り、一本勝ち!! 「特別な気持ちで挑んだ試合」
<Invicta FC世界女子アトム級選手権試合/5分5R>
浜崎朱加(日本)
Def.3R2分52秒by 腕十字
アンバー・ブラウン(米国)
世界の冠がつくようになったインヴィクタのタイトル、初防衛戦に臨む浜崎はパンチを見せておいて、最初のダブルレッグでテイクダウンに成功する。ハーフからパンチを入れる浜崎、ブラウンはフルガードに戻そうとヒザを押していく。しっかりと右ヒザをマットにつけた浜崎は、左腕を差してパスを狙うもブラウンがフルガードに戻す。クローズドからエルボーを繰り出すブラウンに対し、浜崎は立ち上がってガードを割ると右のパウンドを落としていく。
連続でパンチを落とした浜崎だが、ブラウンは三角絞めをセットアップ。エルボーを入れながら絞めるブラウンに対し、浜崎は体重を掛けていく。背中を伸ばしてスペースを作ったブラウン、浜崎はもう一度起き上がるも頭が下がったまま。腕を取られないよう引き寄せた浜崎は、クラッチが崩れると一気にパスしサイドで抑え込む。ブラウンの左腕を右ヒザで抑えて、パンチからアメリカーナを浜崎が狙う。しかし、ブラウンはスイープからトップを取りに掛かると、ロックが外れマウント奪取。残り10秒で浜崎は再び腕をからめ、初回を戦い終えた。
2R、ブラウンがローを見せ、浜崎は構えを変えてフックを振るう。右を伸ばした浜崎はワンツーで前に出るが、ブラウンが組んで首相撲へ。ヒザをボディに受けた浜崎はケージに押し込まれる。バックを許した浜崎はキムラを伺うも、動きが止まり後方からパンチを打たれる。浜崎はキムラロックからスイープを極め、そのままアームロックを仕掛ける。
これを解いてガードに収まった浜崎、ブラウンはまたもハイガードに。続いて三角クラッチに移行したブラウンが腕十字。頭を上げず、パンチを入れた浜崎は担ぎパスを狙う。しかし、ここは一つ一つ丁寧な対応が必要だった。ブラウンは腰を滑らせ、正面から三角絞めへ。ラウンドを終了までこの状態が続き、どうしても浜崎の劣勢が印象づけられるラウンドとなった。
3R、浜崎はローを蹴られてからワンツー。対してブラウンはワンツーから前に出て浜崎をケージに押し込む。ダブルレッグでテイクダウンを狙ったブラウンだが、浜崎はストレートアームロックからキムラへ。左肩を極めに抱える浜崎の足のフックを解こうとブラウンがヒザを押してくる。浜崎はリバーサル&ハーフからキムラを続ける。さらに足を抜いた浜崎は頭を跨ぎ腕十字へ。右腕が伸びながらも足を振り上げてケージを蹴って耐えたブラウンだったが、仰向けにされると、右ひじから先は完全に反対側に曲がっておりついにタップ。
その瞬間、浜崎は絶叫。「本当に嬉しく思います。5年前の3月11日、日本では大きな地震がたくさんの方が亡くなりました。今日は特別な気持ちで挑んだ試合だったので勝てて本当に嬉しいです。何度も極められるところまでいってダメだったので、これで諦めたら負けると思って狙い続けて良かったです。一瞬諦めかけた自分がいたのですが、最後に伸びたところで行けるかなっていうのがありました」と試合を振り返った。