【WSOF29】やり過ぎゲイジーが、しっかりフォスターの挑戦を受け4度目の王座防衛戦
【写真】ゲイジーの持ち味が封じ込まれた試合をすることが、フォスターがベルトに近づくことを意味する (C)MMAPLANET
12日(土・現地時間)、コロラド州グリーリーのバンク・オブ・コロラド・アリーナでWSOF 29「Gaethje vs Foster」が行われる。メインは大会名にある通りご当地ファイターのジャスティン・ゲイジーがブライアン・フォスターを相手にWSOF世界ライト級王座の防衛戦に臨む。
持前のアグレッシブさが過ぎ、常に相手の攻撃を被弾してスタミナをロス――これまでかと思われる状況から、不屈の闘志で逆転勝ちするMMA界のロッキーこと、やり過ぎゲイジーの4度目の王座防衛戦。キャリア16連勝が掛かった試合の挑戦者は昨年11月のWSOF25で行われた――古き良きNHB時代を思い起こさせる――8人制ワンナイト・トーナメントを敗者復活で勝ちあがったブライアン・フォスターだ。UFCで3勝2敗、ブロック・ラーソンやマット・ブラウンに勝利しているフォスターは距離を測った打撃、テイクダウンからパウンドや関節を狙うオーソドックスなMMAファイター。
きっちりと戦ってくるタイプだけに、ゲイジーの嵐のような攻撃に巻き来れると一瞬に勝負が決まってしまう可能性もあるが、逆にがっちりとゲイジーの良さを封じこむ戦いもできる。とにかく、その粗さに巻き込まれないには右ローを受けないこと。ゲイジーの脅威の逆転劇は、劣勢のなかでもローを入れて前足を削っていくことで可能になっている。
足が出なくなり、手打ちで粗いパンチを振るうようになった相手をスラム、あるいはパンチやヒザの猛攻でぶった切るのがゲイジーのスタイルだ。その――やり過ぎ具合が魅力のゲイジーだが、すかされた時にどのような引き出しを持っているのか。これ以上のステージで勝ち残る実力を持ち得ているのかも気になる。これまで常に乱打戦という名の自らの戦いに相手を引きずりこんできたゲイジーだけに、フォスターには違った引き出しが必要になるような戦いに持ち込んでほしいものだ。
■ WSOF29対戦カード
<WSOF世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ジャスティン・ゲイジー(米国)
[挑戦者] ブライアン・フォスター(米国)
<WSOF世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] マゴメド・ビブラトフ(ロシア)
[挑戦者] タイソン・ナム(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジョシュア・コープランド(米国)
マイク・ヘイズ(米国)
<ミドル級/5分3R>
コーリー・デヴェラ(米国)
ルイス・テイラー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・キャバン(米国)
クリス・ホーカム(米国)