【RFA09】期待のオリンピアン=モッカ、ファンの支持は得られず
<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モッカ(米国)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
リュウ・ポリー(米国)
ATT期待の2008年オリンピアン・レスラーのモッカ。ポリーに対し、小刻みにステップを踏み距離を詰めていく。左から右を伸ばしたモッカが、距離を詰めてダーティボクシング。ポリーが押し返すと、モッカはテイクダウンへ。亀の態勢のポリーに体重を預けてパンチを入れるモッカ。背中をコントロールしヒザを入れ、ポリーが立ち上っても前方に崩していく。大きく持ち上げて、グラウンドに持ち込んだモッカは、アームロックの要領でポリーを仰向けにする。
このアームロックは防がれ、再びポリーが亀になる。細かいパンチを落し続けるモッカが、1Rを圧倒し続けた。2R、ポリーが右を入れるも、すぐに組みついたモッカがバックに回って抱え上げると豪快に前方にスラム。初回同様、バックを制してパンチを入れていく。背中が伸びて殴られ続けるポリーに対し、モッカは両足をフックしてパンチをさらに落す。自ら足のフックを解いたモッカ、ポリーは頭を覆ってディフェンス一辺倒だが、パンチも迫力不足は否めない。ポリーが立ち上がろうとすると、スナップバックの要領で背中から落としたモッカの、後方からのパンチ攻撃が続く。正対しようとして潰されたポリーが、ハーフガードへ。観客の野次が大きくなり続けるなか、2Rが終わった。
最終回、ポリーが右を伸ばす。さらに右フックを打ち込んだポリーに対し、モッカが距離を取る。モッカはシングルレッグからバックに回ると、ここでも観客席からブーイングが起こる。アームロックからポリーが胸を合わせようとすると、モッカが距離を取り直す。ポリーは左から右を伸ばし、モッカが鼻血を流す。しかし、ポリーも疲れが目立ちパンチが手打ちで、足も前に出ていかない。残り1分余り、モッカがテイクダウンを決めポリーは背中をマットにつける。枕を作り、パスを狙うモッカだが、時間の経過を持っているようにも見える。
鉄壁の抑え込みを見せたモッカが、このままトップをキープして試合はタイムアップに。当然、ジャッジはモッカの勝利を支持したが、ファンの支持は得られなかった。