【RFC29】元UFCファイター=ブリメージと対戦、キム・スーチョル「RIZINでのイエローは当然でした」
【写真】日本人、ブラジル人、そして米国人UFCファイターとの対戦と確実にキャリアアップに必要な試合を経験しているキム・スーチョルだ (C)MMAPLANET
12日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのチアク体育館で開催されるROAD FC29。チェ・ムギョム×マルロン・サンドロのROAD FCフェザー級選手権試合がメインの同大会で、キム・スーチョルがマーカス・ブリメージと対戦する。
昨年は7月にロードFC日本大会で中原太陽をギロチンで破り、8月は地元ウォンジュで1階級上のサンドロとドロー。そして大晦日にはブラジルのナショナル王者といっても過言でないジャングルファイト・バンタム級王者マイケ・リニャーレスをRIZINのリングで下した。ブラジル人の国内王者に勝てる実力者に成長したキム・スーチョルの、元UFCファイターとの対戦を控えた心境を尋ねた。
──昨年の大晦日にマイケ・リニャーレスに勝利しました。ブラジルのナンバーワンMMAプロモーションのバンタム級王者に勝ったという事実をどのように捉えていますか。
「相手はスタミナもあって、フィジカルも柔術も強いファイターでした。フィニッシュ出来なくて悔しかったです。自分にまだまだ足りない点があったんだと思いました。リニャーレスも強かったですけど、ファイターとして反省し直す良い契機になりました」
──あの試合では首相撲やロープ際のクリンチでイエローカードを提示されました。そのことについて、どう思いますか。
「2人ともクリンチしていたので観客の方達に好まれる状況ではなかったですね。試合が面白くなかったのでイエローカードは当然だと思っています」
──そのイエローの理由は、攻めることができる態勢なのにそれ以上攻めないからということだったようなのですが。
「イエローカードを受けたのは自分が試合を面白くしなかったせいで……。それは当然の結果だと考えています」
──久しぶりのリングでの試合、戸惑いはなかったですか。
「違いはやはりありましたが、それほど問題ではなかったです。自分の動きに影響が出るほどではありませんでした」
──あの試合では肩の周囲に随分とテーピングが目立ちました。また、どこか負傷をしていたのでしょうか。その回復具合はいかがですか。
「肋骨がかなり痛かったのでドクターのチェックを受けたところ、肩が良くなくて肋骨が痛むのだろう、と。それでRIZINの許可を得てテーピングをしました。軽く痛みを感じるときもありますが試合に影響があるレベルではなかったです」
──今回、マーカス・ブリメージという元UFCファイター、そして米国人選手と戦います。米国人選手との試合はキャリア4戦目のアンドリュー・レオーニ戦以来、実に4年8カ月振りとなります。米国人ファイターはテイクダウンが非常に強い印象がありますが、当時と今のキム・スーチョルはどこが一番違うと思いますか。
「精神的な部分が大きく変わりました。MMAに対する考え方も変わりました。あの時はとても辛かったです。楽しむスポーツだと思っていましたが、今は生き残っていくことが目的です。生き残っていくために戦っているような感じです」
──ではブリメージの特徴をどのように分析していますか。
「良い選手ですね。全体的に優れている選手だと思います」
──突くべき点はどこにあると考えていますか。
「突くべき点は相手に弱点のような部分が見えないので、誰がより強いのか?ということが勝負の鍵になると思います」
──ブリメージを相手にどのような試合をしたいと思いますか。
「KOで勝って、面白い試合にしたいと思います」
──スーチョル選手はROAD FCのバンタム級王座に拘っていないように見えますが、この試合を無事終えることができた場合、2016年の目標をどこに置いていますか。
「とにかく試合をもっとしたいです。強い相手と当たりたいです。海外での試合もしたいですね。武術というものは強い相手がいる所へ飛び込んで、戦い、より自分を強くしていくものだと思っています。特定の選手は考えていませんが、強い選手と戦っていきたいです」
──では日本のファンにメッセージをお願いします。
「日本の格闘技ファンの皆さん、いつも応援していただき有難うございます。もっと一生懸命頑張って、これからも前進していくキム・スーチョルをお見せしていきます」
■ROAD FC29対戦カード
<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R+EXR>
[王者] チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者] マルロン・サンドロ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
マーカス・ブリメージ(米国)
<無差別級/5分2R>
ジム・ゴンオ(韓国)
カルロス・トヨタ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
ムン・ジェフン(韓国)
<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
下牧瀬美月(日本)
<72キロ契約/5分2R>
パク・ウォンシク(韓国)
佐々木信治(日本)