【Bellator151】ISAOを破ったゴイチ・ヤマウチが、タイトル挑戦を掛けてババ・ジェンキンス戦へ
【写真】オールアメリカン・レスラー=ジェンキンスのコントロールに、ゴイチの柔術は対抗できるか (C)KEITH MILLS & BELLATOR
19日(金・現地時間)のテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでBellator149=「Shamrock vs Gracie」を開催するBellatorが、4日(水・同)に3月4日(金・同)にオクラホマ州タッカービルのウィンスター・ワールド・カジノ&リゾートで開くBellator151でゴイチ・ヤマウチ×ババ・ジェンキンスのフェザー級選手権試合を組むことを発表している。
4月22日のBellator153でベンソン・ヘンダーソンがデビュー戦でアンドレイ・コレシュコフの持つベラトール世界ウェルター級王座に挑むことを発表している同プロモーション。19日のケン・シャムロック×ホイス・グレイシー戦後はかつての週一イベント・フォーマットを彷彿させるような、3週連続の大会となる。
26日(金・同)はカンザス州マルヴェニのカンザススタ―・アリーナ大会=Bellator150で、ノヴァウニオン同門対決第2弾──世界バンタム級選手権試合=王者マルコ・ロウロ×ドゥドゥ・ダンタス戦をメインにチーク・カンゴ×ヴィニシウス・ケイロスのヘビー級戦を組み、Bellator151では同じくジョー・ウォーレン×ダリオン・コールドウェルのバンタム級をメインに、英国のトリックスター=マイケル・ペイジがフェルナンド・ゴンザレスと戦うことが明らかとなっていた。
怒涛の興行ラッシュのなかで今回発表されたゴイチとジェンキンスのフェザー戦は、タイトル挑戦者候補ジョージ・カラキャニャンの失速により、新王者ダニエル・ストラウスへの挑戦権を賭けた意味合い大きな一戦になることは間違いない。
アリゾナ州立大時代にNCAA157ポンドを制し、それ以前にペンシルベニア州立大でも149ポンドで準優勝を果たしている2度のD-1オールアメリカン・レスラーのジェンキンスは、これまでキャリア10勝2敗。卓越したレスリング・スキルに、以前のような強引なファイトからスタミナをロスするという欠点を克服したことで、より洗練されたスタイルでMMAを戦うようになった。
一方のゴイチは昨年10月にISAOから初タップを奪った柔術ベースのウェルラウンダーだ。ベラトール4勝1敗のゴイチは、唯一の敗北がウィル・マルチネスのテイクダウン&トップコントロールに屈したもの。それ以降、ISAO戦でも見られたテイクダウン防御の向上よりも、スイープ狙いからのスクランブルを強化。さらにいえば、今やスタンドに戻る手段としての役割が多い柔術的な足を利かせてのリバーサルで、しっかりと上を取り切ることができるよう研磨を重ねてきた。
ゴイチにとって、よりレスリング力の強いジェンキンスを相手に持ち味を発揮し、フィニッシュすることができればタイトル挑戦はまず間違いない。一方のジェンキンスもカラキャニャンにこそ敗れているが、ここで力の差を見せると一気にタイトル挑戦が近づくはず。その一方で拮抗したタフなポイントゲームになった際は、どちらに凱歌が挙がろうとも前王者パトリシオ・フレイレ、カラキャニャンを破ったダニエル・ヴェイケルらで形勢されたタイトル挑戦権獲得ウォーに突入することになるだろう。タイトル戦線を睨んだ上で楽しみなゴイチ×ジェンキンス戦だ。