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【Bellator144】TDもスイープ許し、左でダウン。最後はRNCで敗れ、ISAOは厳しい船出に

<フェザー級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
Def.3R3分50秒by RNC
ISAO(日本)

左ジャブで距離を詰めて飛びヒザを見せたヤマウチ。着地したところにローをいれ、テイクダウンを取ったISAOだが、ヤマウチはヒール狙いから立ち上がる。ケージを背にしたISAOに左エルボーを入れたヤマウチがテイクダウンを狙う。逆にISAOがトップを奪取するも、ヤマウチはヒップスローから腕十字、さらに足関節を目まぐるしく動く。体を捩じってエスケープを図ったISAOを追いかけバックを取って寝技へ。バックマウントからRNCを窺いつつ、パンチを入れるヤマウチ。しっかりと守るISAOだが、胸を合わせることができない。

ヤマウチは左右の腕を執拗に潜り込ませようとすると、残り70秒でゲイブル・グリップに組みなおし、絞めの圧力を強める。ここも防いだISAOは、残り10秒でヤマウチが正面を向いてきたところで立ち上がりパウンドを落とすも初回を失った。

2R、ヤマウチが右ミドル。ISAOは左ストレートを伸ばす。スイッチを織り交ぜるヤマウチが飛びヒザ、首相撲に取られたISAOが小外掛けでテイクダウンに成功する。ヤマウチの三角狙いにもリアクションが大きくなりすぎないように防いだISAOは、ここでは立ち上がる隙を与えない。それでもヒップスロー&キムラ狙いのヤマウチが、このままスイープ。キムラクラッチは外れたがトップを奪取する。

ガードを強いられたISAOはエルボーを被弾する。これで右目尻をカットしたISAOは逆側にもエルボーを落とされ、厳しい局面が続く。ヤマウチは体を起こして、勢いのあるパウンド、マウントからバックマウントへ移行する。残り10秒でRNCの態勢に入られたISAOは、ここも防ぎきったがいよいよ追い込まれることとなった。

最終回、左ストレートで前に出るISAOに対し、ヤマウチが飛びヒザ。右から左を伸ばすと、ヤマウチがケージを背負う。ヤマウチはヒザを見せてケージ中央に戻す。と、この中間距離でヤマウチの左がISAOを打ちぬく。腰から崩れたISAO、ヤマウチはハーフからキムラクラッチ、ここを支点にバックを取る。ヤマウチはまるで道着を着たような鮮やかな流れから、RNCでISAOを攻め込んでいく。ISAOは耐えるのみという展開が続き、試合はワンサイドに。

残り2分、暴れるが胸を合わせることができないISAO。さらに30秒が過ぎると、ヤマウチが再びゲイブル・グリップに組みなおす。ヤマウチの右腕が喉下を圧迫すると、ついにISAOはタップ。ISAOの海外進出は初の一本負けという苦い結果となった。

対照的に勝者ヤマウチは晴れやかな表情で「凄い気持ちが良いよ。ISAOは世界のベストの1人、良い動きを見せることができた。パトリシオ、君がヴェイケルを倒すことは分かっている。僕が次のチャレンジャーだ」とタイトル挑戦の狼煙をあげた。

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