【UFN81】左ハイからスラムでピアソンのリズムを崩したトリナルドが3‐0の判定勝ち
<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ロス・ピアソン(英国)
サウスポーのトリナルドが右ジャブ、ピアソンは左ジャブから左ローを狙う。右フックを振るって前に出るピアソンがプレッシャーを強め、右ミドル。トリナルドも左を返すが届かない。ケージを背にして左に回るトリナルドは左ミドルから左ロングフックを繰り出す。続く左ハイをかわしたピアソンが右ストレートを入れ、右ミドル。トリナルドは左ハイを返すも、ピアソンは右ミドルを蹴り込み右ストレート&右ローにつなげる。
トリナルドも素早い左ストレートを返し、ペースに譲らないよう粘りを見せ左ハイ。ブロックしたピアソンはヒザ蹴りに右フックを合わせる。トリナルドは左ストレートからテイクダウンを仕掛けるが、ピアソンの反応が良い。しかし、右ミドルを放った直後に左ハイを受けそうになり動きが落ちたピアソンは、トリナルドに大きく持ち上げられスラムされ、終盤にリズムを崩した。
2R、トリナルドは組みつき、離れ際に左フックを放ち左ハイにつなげる。ピアソンも右ミドルを返し、ヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンに成功する。起き上がってパウンドを入れたピアソン、ここで正対したトリナルドが立ち上がる。ピアソンは後ろ回し蹴りを繰り出した直後に、フックの連打からヒザ蹴りを顔面に受ける。ケージ際で再びヒザ蹴りを入れたトリナルドは左エルボー、そのまま金網にピアソンを押し込む。
テイクダウンを許さなかったピアソンだが、トリナルドは離れて前蹴りをボディに突き刺す。トリナルドはここでオーソに構えて左ハイ。サウスポーに戻すと、また左ハイを蹴っていく。ピアソンは右ミドルこそ繰り出すが、パンチがない。トリナルドはまたヒザ蹴りを入れ、最後はテイクダウン狙いを首相撲で切り返して、このラウンドを取った。
最終回、ピアソンの右ハイをブロックしたトリナルドは右フックで動きを止める。ケージにピアソンを押し込み、ここでもエルボー。間合いを取り直したトリナルドは左アッパーを思い切り振るうが空振りに。ピアソンは引き続き右ハイをガードの上から蹴り、得意の左フックを打ち込む。トリナルドは左ハイをヒットさせ、何とかこれをキャッチしたピアソンがテイクダウン。パウンドを入れてトリナルドが立ち上がるのを待ったピアソンは左ボディを決める。
残り1分、動きが落ちたトリナルドがステップを駆使して距離を取る。ヒザ蹴りもそれほど威力がなくなったトリナルドは組みにいき、首相撲からヒザ蹴り。離れて右ストレートを入れるなど帳尻を合わせに掛かる。そのままタイムアップとなった接近戦、明確なのはトリナルドの2Rのみ。果たしてジャッジは──3-0でトリナルドの勝利を支持した。