【UFC FOX17】2015年ラストUFCのメインはライト級世界戦=ドスアンジョス×カウボーイ・セラーニ
【写真】この身長差はリーチの違いにも通じるセラーニと王者ドスアンジョス。ドスアンジョスの立つ位置、左の拳はどこに置かれるのか。写真は前回の対戦の計量時のモノ(C)MMAPLANET
19日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on FOX17「dos Anjos vs Cerrone 2」が開催される。2015年の掉尾を飾る──そして通算40イベント目となる今大会は好カードが揃っている。
プレリミでシャーウス・オリヴェイラ×マイルズ・ジュリーのフェザー級戦、メインカードでマイケル・ジョンソン×ネイト・ディアスのライト級マッチ、そしてヘビー級ではアリスター・オーフレイムとジュニオール・ドスサントスが相対する。そしてメインはUFC世界ライト級選手権試合、ハファエル・ドスアンジョス×ドナルド・セラーニ戦だ。
両者は2013年8月に対戦しており、その時はドスアンジョスが判定勝ちを収めている。ドスアンジョスは続くカビブ・ヌルマゴメドフ戦で敗れたものの、以来3連勝を果たし昨年3月にアンソニー・ペティスに挑戦。ケージ際で打撃&テイクダウンで削り続け王座を獲得した。
対するセラーニも前回のドスアンジョス戦の敗北から実に8連勝中、うち5試合がフィニッシュという圧倒的な説得力を持って王者挑戦権を獲得することとなった。WEC時代に暫定&正規王座と3度ベルトに挑戦しながら、頂点に立つことができなったセラーニ。ボーナス獲得合計が10度、そのWEC時代も含めるとファイト・オブ・ザ・ナイトの栄誉を8度も受けている名勝負男が、ついに勝負の時を迎える。
ともにウェルラウンダーであるが、その軸となるレスリング力が強いのは王者ドスアンジョスの方だ。サウスポーの構えからセラーニのようなオーソの相手に対しては、左の拳を正中線に持ってきて顔面、ボディと見分けることが困難なストレートを放つ。これによって、混乱した相手に左ミドル&ハイキック、そしてダブルレッグに持ち込む。
寝技でも優れたポスチャーからパンチとエルボーを効かせて、削っていくチャンピオン。セラーニとしてはリーチの差を生かし左ジャブ、右インサイドローで前足を潰し、スイッチして左ハイを叩きこみたいところだ。ややレンジが遠いセラーニのジャブ、そしてローに対しドスアンジョスがどのような対応を見せるか。同じサウスポー、タイプは違うが蹴りも使いこなす元世界王者ベンソン・ヘンダーソンをKOした時のような寄せを見せることができれば、王者優位は動かないだろう。
■UFC FOX17 対戦カード
<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
[挑戦者] ドナルド・セラーニ(米国/2位)
<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル/2位)
アリスター・オーフレイム(オランダ/9位)
<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国/5位)
ネイト・ディアス(米国/14位)
<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス(カナダ/8位)
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
シャーウス・オリベイラ(ブラジル/7位)
マイルズ・ジュリー(米国/9位※)
<ミドル級/5分3R>
CB・ダラウェイ(米国/12位)
ネイト・マーコート(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
サラ・カフマン(カナダ/6位)
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(ペルー)
<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・サマン(米国)
タムダン・マックローリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ニック・レンツ(米国)
ダニー・カスティーリョ(米国)
<フェザー級/5分3R>
コール・ミラー(米国)
ジム・エイラーズ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
レオン・エドワーズ(英国)
カマル・ウスマン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ヘイダー・ハッサン(米国)
ヴィセント・ルケ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ルイス・エンリケ(ブラジル)
フランシス・ガヌー(カメルーン)