【UFN78】10連勝のセフード、MMAしないチャレンジャーの誕生か
<フライ級/5分3R>
ヘンリー・セフード(米国/5位)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル/3位)
セフードの右前蹴りで試合がスタート。続いて右から左を打ちながら前に出る。ジッとセフードの動きを見るフォルミーガがワンツーを返す。セフードは一発一発の打撃にパワーがあり、右フックで一瞬フォルミーガの動きが止まる。回ってカウンターを狙うフォルミーガが右ストレートを打ち込む。組み合いになるとヒザをボディに入れるセフードは、鋭い踏み込みでフックを続ける。打っては離れるという展開のなか、組み合いでは互いにヒザをボディに突き上げる。残り1分、セフードの右でフォルミーガがヒザをつく。すぐに立ち上がったフォルミーガはボディにヒザを入れて離れるが、残り10秒でシングルレッグから足を高く振り上げたセフードがテイクダウンに成功し初回を取った。
2R、左から大きな振りの右を見せるフォルミーガ。セフードはアッパーを返すも、フォルミーガが左をヒットさせる。初回よりも距離を詰め、手数が増えたフォルミーガが左ジャブをダブルで繰り出す。セフードは左フックを空振りして組みつかれても、まるでテイクダウンの心配がないようなバランスをしている。右フックを打ったフォルミーガが右ローを蹴り込む。
セフードは右フックからヒザを繰り出すが、これは顔面には届かない。胸が合った組み合いのなかでセフードが大内刈りを仕掛けるが、フォルミーガも倒れない。ならばとエルボーを顔面に入れ、上下に攻撃を散らすセフードはヒザ蹴りを受けてもミドルを蹴って離れる。最後のシングルは初回のようには決まらなかったセフードだが、手数と勢いでこのラウンドを手にしたか。
最終回、オクタゴン中央の組み合いの後、セフードが右ハイを見せる。すぐに組み合う両者、フォルミーガがヒザ蹴りをここでもボディに突き上げる。同じテンポで試合が進み、セフードはケージにフォルミーガが押し込むと、大きく抱え上げてスラムに成功する。これでポイントを取ったセフードは、寝技にもレスリングに固執せず離れてオクタゴン中央に移動する。
残り90秒でもう一度フォルミーガをケージに押し込んだセフードがシングル、ここも拘らず離れる。ヒザへのボディは多いが、それ以上がないフォルミーガにセフードがエルボーからヒザを入れる。そのままケージにフォルミーガが押し込み、セフードは試合終了を迎えた。意外にもジャッジは分れたが、セフードがスプリット判定勝ちを収めた。
左足が腫れあがったセフードは「思ったように戦えなかった。蹴りは強かったよ」と語ったセフード。その強さ故、攻撃が単発でMMAらしい融合が見られない、デメトリウス・ジョンソンとは正反対のチャレンジャーということになるか。