【West Japan JJC】フェザー級優勝、塚田市太郎が大阪で戦った理由
【写真】加古、後藤を下し西日本を制した塚田 (C)HIROYKI KATO
15日(日)に大阪府豊中市の武道館ひびきで開催されたJBJJF主催『第3回西日本柔術選手権』。200名近い選手が参加し、近年にない規模になった今大会、最注目は国内トップグループの塚田市太郎、加古拓渡がエントリーしたアダルト黒帯フェザー級であろう。奇しくも組み合わせにより、1回戦で塚田×加古が戦うことに。現在は加古が階級を一つ下げてはいるが、色帯時代から幾度となくマット上で相まみえ、感情をむき出しにして戦うこともあった両者。毎回のように接戦となっているが、この日もたった一つのテイクダウンが勝負を別けた。
Text by Hiroyuki Kato
引き込んだ加古、パスを狙う塚田。両者意地の張り合いのように互いの持ち味を消そうとする展開。6分過ぎに立ち再開になったところ、一度しゃがんだ塚田に加古の反応が遅れたか──引き込みに合わせられる形で、塚田がテイクダウンで。2ポイントを先取した。結局、このリードを逃げ切った塚田が勝利。塚田は決勝で後藤貴史を相手にサイド、マウントを奪うなど完勝し西日本選手を制している。
--今回、群馬からはるばる大阪の『第3回西日本柔術選手権』に遠征を決めた理由は?
「今年のドゥマウ大阪で不甲斐ない試合をしたので、もう一度大阪で試合をして良い結果を残したかったからです。次の日が仕事だったので、階級別が終わるとすぐに帰ってしまいましたが」
--加古選手との試合の印象を教えてください。
「加古さんとは久しぶりの試合でしたが、やっぱり相変わらずの強さでしたね。テイクダウンの2ポイントは運が良かったです。良い練習ができていると思っていましたが、もっと工夫して練習しなくてはと思いました」
--優勝という結果を残せました。
「まだまだスペシャルな選手になりきれない感じがします。まだまだハンパ者。これからの目標は、もっと強くなるために一回一回の練習を集中して、常に具体的な意識を持って練習したいです。その先にいい結果がついてくればいいなと思います」
■リザルト
【黒帯フェザー級】
1位 塚田市太郎(DAMM FIGHT B.J.J)
2位 後藤貴史(吹田柔術)