【Tohoku BJJC】首都圏から遠征、澤田真琴がライトフェザー級で優勝「また世界に挑戦したい」
【写真】本来より1階級重いライトフェザー級で優勝した澤田真琴 (C)HIROYUKI KATO
8日(日)、宮城県仙台市の仙台市武道館にてJBJJF主催「第8回東北柔術選手権」が開催された。震災後、参加人数が減少していた東北選手権だったが、今年は延べ人数150人出場した。
Text by Hiroyuki Kato
そんな東北選手権の最終試合はアダルト黒帯ライトフェザー級のワンマッチ決勝だった。単体ジムでありながら、全日本選手権の団体優勝に輝いたこともあるドラゴンズデン代表・澤田真琴と、福島在住の黒帯・芳原零の対戦は、互いに滑りこむようなダブルガードの攻防から、上を選択した澤田がアドバンを重ねていく。しかし、バックを狙うもキープできず落とされて芳原にスイープの2ポイントが入る。その後、上になった芳原が澤田をパスできず膠着のペナルティを2度献上する。澤田はフックスイープで持ち上げ、三角に捉えると、残り20秒で逆転のスイープに成功。結果、ポイント2-2 AD6-1で澤田が遠征試合を勝利で飾った。
澤田真琴
「試合に挑むにあたり、心配が2つありました。1つは普段の階級より重いライトフェザー級だったので、減量がない分の気の緩み。もう1つはアウェイでの相手の声援です。試合は2Pを追いかける展開になり、何度もアドバン止まりで心が折れそうになりました。でも、今回試合に同行してくれたセコンドのお陰で、踏ん張れ最後の最後で逆転できたと思います。
内容的にはシュートはたくさん打つけれど得点にならないサッカーのようなもの。課題がたくさんでしたが、精神的に折れなかったことも収穫でした。自分はアダルトでは崖っぷちの気持ちでやっています。来年、佐々くんと一緒にまた世界に挑戦したい。その資格を獲られるように頑張っていきたいと思います。道場的には育成面で白帯と青帯に人が育っていないので来年に向けて頑張りたいです」
JBJJF浜島理事は今大会の感想について、「ドラゴンズデンの皆さんが参加するなど、参加人数も150人を越えました。東北柔術を盛り上げるべく、来年も同じ時期に第9回大会を開催できたらと思っております」と語った。来年も初冬に東北の地で、熱戦を期待したい。
■第8回東北柔術選手権リザルト
【団体】
1位 ハイブリッドレスリング山田道場
2位 草柔会岩手
3位 いわきK-3
【アダルト紫帯ライト級】
1位 山田洋平(DRAGON’S DEN)
【アダルト紫帯ミドル級】
1位 佐藤竜也(いわきK-3)※
【アダルト紫帯ミディアムヘビー級】
1位 山口十実(禅武道場草柔会)※
【アダルト紫帯ヘビー級】
1位 町田貴史(ネクサセンス)※
【アダルト茶帯ミドル級】
1位 後藤拓磨(草柔会仙台)※
【アダルト黒帯ライトフェザー級】
1位 澤田真琴(DRAGON’S DEN)
※印は1名優勝