【JBJJF】関東柔術選手権。オープン&ミドルで中村、フェザー級で西林が優勝。団体もパトスタジオに栄冠
【写真】団体優勝はパトスタジオ。一致団結感が強い (C)JBJJF
21日(土)、東京都・墨田区総合体育館武道場で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の第11回関東柔術選手権が開催された。注目を集めたのは、パトスタジオを主宰する中村大輔と西林浩平のツートップの出場。両者の活躍で同ジムを団体優勝へ導いた。
Text by Takao Matsui
【黒帯ライトフェザー級】
3人がエントリーしたこの階級は、大西巧之と坂本純が対戦した。引き込んだ大西に対して、トップからパスを狙う坂本。左手で相手の右足の裾を握る大西は、右手に切り替えて左手で帯をとってスイープに成功する。バックから送り襟絞めを狙う大西。これを反転して逃げる坂本はアドバンテージを献上獲得した。
ハーフガードの大西はスイープを狙い、坂本が立ち上がってディフェンスする。片足を持ったままの大西は、振り回してテイクダウンを狙う。片足を持たれたまま坂本が飛び付き腕十字に入るが、大西が上から潰してテイクダウンのポイントを獲得した。さらにバックコントロールの4点が入り、8-0で快勝した。
敗者復活に回った坂本は、澤田真琴との一戦に臨む。試合はダブルガードの展開でスタートした。ボトムから攻めることになった坂本は、澤田のパスガードを防ぐとオモプラッタを仕掛ける。極められずに逃げられてしまうが、坂本がアドバンを先取。澤田はガードから片足を抜きつつサイドに固めるも、アドバン止まり。互いにスイープを奪い合い、2-2のイーブンへ。澤田がバックに回る動きなどでアドバンを重ね、4-1とリード。坂本が逆転を狙うが澤田が防ぎ、アドバン差で決勝進出を決めた。
決勝は、澤田と大西の顔合わせ。引き込みからハーフガードをとる澤田。大西はパスを狙う動きを見せるが、澤田のディフェンスは堅い。互いにスイープを奪い合い、ポイント2-2と互角の展開となる。澤田はベリンボロでスイープを狙いにいくが、大西に潰されてアドバン1をリードされる。ガードから揺さぶりをかける澤田だが、なかなか大西を崩せない。このまま時間が経過し、終了間際に澤田がスイープを決めて逆転優勝を決めた。
【黒帯フェザー級】
二人決勝で、西林浩平と對馬進悟が対決。對馬のシングルレッグからの引き込みに対して、素早く反応した西林はトップを奪う動きで2ポイントを先取する。對馬はハーフガードからスイープ狙い。バックを狙う動きでアドバンを重ね、攻撃の手を緩めない。
さらにバックコントロールで4ポイント、パスガードで3ポイントを奪い、9-0と差をつけることに成功した。最後もニーオンザベリー、スイープを狙う動きでアドバンを重ねた西林が、對馬を下して関東選手権フェザー級の頂点に立った。
【黒帯ミドル級】
この階級も二人決勝となり、中村大輔と高本裕和が優勝を争った。先に仕掛けたのは、中村。シングルレッグに入る動き見せた中村が、引き込みに成功する。そこから素早くスイープを決めて2ポイントを獲得。今度はトップからパスを仕掛ける動きを見せる中村に対して、高本はハーフから右襟を持って耐える。
片足を抜きにかかる中村は、肩固めを仕掛けてアドバンを奪う。パスガードに成功すると、マウントを奪い、一気に7ポイントを加算した。最後は十字絞めでアドバンを加点して、中村が9-0で優勝を決めた。
【黒帯オープンクラス】
オープンに参加したのは、中村大輔と高本裕和の2名のみ。ミドル級決勝の再戦となり、意地を見せたい高本だが、中村のダブルレッグを切るも片足を取られてしまい、そのまま倒されるとテイクダウンで2ポイントを失う。
ガードに入る高本に対して中村は、相手の右襟を持ちながら足を抜きつつサイドに固める動きでアドバンを獲得。高本は中村の左足の裾を持って耐えるが、バックに回られそうになり、アドバンを献上してしまう。さらに高本は前転で逃げようとするがバックを奪われ、4ポイントを失う。
ここで送り襟絞めを狙った中村が、アドバンを加算して大差をつける。最後に高本もアドバンを取り返し意地を見せたが、反撃及ばず6-0で中村が優勝し、ミドル級と合わせて二階級を制した。
■主なリザルト
【団体表彰】
優勝 パトスタジオ
準優勝 トライフォース柔術アカデミー
3位 X-TREME EBINA
アダルト黒帯ライトフェザー級
優勝 澤田真琴 (DRAGON’S DEN)
準優勝 大西巧之 (リバーサルジム川口リディプス)
3位 坂本純 (トライフォース柔術アカデミー)
アダルト黒帯フェザー級
優勝 西林浩平(パトスタジオ)
準優勝 對馬進悟(リバーサルジム新宿Me,We)
アダルト黒帯ミドル級
優勝 中村大輔(パトスタジオ)
準優勝 高本裕和 (高本道場)
アダルト黒帯オープンクラス
優勝 中村大輔 (パトスタジオ)
準優勝 高本裕和(高本道場)