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【Pancrase271】徳留一樹戦へ、公開練習。北岡悟の一問一答<01>「言葉にすると軽くなる」

Satoru Kitaoka【写真】鏡を見て、しっかりと自分の動きを確認しつつハードに動いていた北岡 (C)MMAPLANET

23日(金)、東京都世田谷区のロータス世田谷で11月1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase 271で徳留一樹とライト級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ王座決定戦で戦う北岡悟が公開練習を行った。

ロータス世田谷のプロ練習YBTでの練習を終え、公開練習に臨んだ北岡は、シャドーながら八隅孝平(ロータス世田谷代表)の指示出しを2Rから取り入れ、フットワーク+パンチ、蹴り、テイクダウンにスプロールと激しい動きを見せた。

その後、取材陣との一問一答を再現したい。

──今日、公開練習でシャドーを披露した意図を教えてください。

「組み合う練習はさっき終えたばかりなので。いつもなら八隅代表とやるのですが、何となく今日はシャドーをしたいと思ったからシャドーをしました。深い意味はないです。しっかりめの動きを見せようと思って2R目は指示だしをしてもらったら、思ったより動かされました(笑)」

──普段からやっているトレーニングですか。

「ハイ。土曜日にああいった練習を自分主体でやっています。4年前に米国のアライアンスMMAというところで練習したことを取り入れたモノです。ただダラダラやるのではなくて、総合なので色々な動きがあり特にタックルとスプロールの動きは胆なので。キックボクシングではないので、アレをやることで総合格闘技的な重心になりますし。

マニアックというか格闘技的に丁寧な話をさせてもらうと、効果的ですし、僕が大切していることは如何に能動的に動くのかという部分です。指示を出されて動くのですが、そこを如何に積極的に自分の意志で動いていくのか。自分の持っている動き、フットワークとつながっていることが大事なんです。下の子にもそう伝えてやってもらっています」

──そのトレーニングに名前はついているのですか。

「あぁ、本気シャドーって言っています。その分、まったりとしたシャドーをやってから、このトレーニングをやるようにしています」

──ウォーミングアップで取り入れているのでしょうか。それとも、練習中にどこかのタイミングで入れるようにしているのですか。

「ウォーミングアップに入れて、後半の補強でも取り入れたりします」

──試合が決まってから、本気シャドーをするときに対戦相手が前にいると想定しているのでしょうか?

「相手のことを思い浮かべることもありますし、自分の動きを主体でやることもあります。今日は相手を意識するよりも、自分の形、立ち方などを意識してやりました。基本的に鏡をしっかりと見てやっていたので」

──本気シャドーをウォーミングアップに取り入れることで、その日の動きの良し悪し、体の切れなどが理解できることはありますか。

「凄くあると思います。特に──今、見せたシャドーの練習は土曜日にやるのですが、土曜日だと1週間の練習の疲れが蓄積している状態なんです。疲れが溜まり切った状態で、如何に能動的に動くか。総合的な意識で動けるのかということを大事にしていて。体の調子も分かりますし、疲れていても能動的な意識で練習に入ることができます」

──それが今の北岡選手の戦いに生きてくる?

「ハイ。生きてきますし、自分では大事なモノだと捉えています。米国で学んだことと、DJ taikiに習ったことをミックスしています」

──ではパンクラスのタイトルマッチ、どのように捉えていますか。

「話せば色々な言葉は出てくるとは思うのですが、言葉にすると軽くなってしまうので言いたくないです」

──それだけの想いだということですね。

「察してください(笑)」

──徳留選手との対戦は、北岡選手がリクエストしたというのは本当ですか。

「リクエストというか、彼しかいないだろうということです。JJ・アンブローズに勝って、もう1戦ぐらい挟むのかなとあの試合の前には思っていましたが、久米(鷹介)君の目のこともありますし、他にこれはという選手は現れなかったし。僕はアピールしたつもりですが……。

僕のことを獲るぞっていうような気鋭は存在しなかった。消去法ですけど、不服どころか凄い……あまり評したくないのですが、本当に日本で指折りの選手だと思っています。徳留選手はリリースされてしまいましが、今UFCに出ている日本人よりも良い選手です。そう思っています」

──徳留選手のどこを見て、そのように評価しているのですか。

「試合振りもそうですし……、僕が知る限り、練習でも……。いや、練習のことはどうでもいいや。パッと見、です。でも間違っていないと思います。結構、見る目には自信があるので」

<この項、続く>

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