【UFC192】立ち技も寝技も個性的=ジャイー・ロドリゲスが日沖を倒したフッカーに判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
Def.3-0:30-26,30-27,30-27
ダン・フッカー(ニュージーランド)
TUFラテンアメリカ01フェザー級優勝のロドリゲスと、5月に日沖発をKOしているフッカーのマッチアップ。左に回るフッカーに対し、ロドリゲスは右サイドキックを軽く見せて、右ローを蹴り込む。足を使い続けるフッカーは右ハイを放つも、バランスを崩す。立ち上がったフッカーにテコンドー流の二段蹴りを見せるロドリゲスは、続いて後ろ回し蹴りを繰り出す。軸足を代えて蹴りを見せるロドリゲスに組み付いたフッカーがドライブ。ケージに押し込まれたロドリゲスは払い腰からマウントを奪取する。
右のエルボーを落とされたフッカーはワキを差して立ち上がりバックへ。ロドリゲスもすぐに胸を合わせる。フッカーは続く払い腰やテイクダウン狙いを潰していく。投げは潰れたが、ヒザをボディに入れたロドリゲス。フッカーは右フックを放って離れた。
2R、サイドキック、回転系の蹴りやパンチを駆使するロドリゲスに対し、距離が取れないフッカーだが左ストレートを打ち込む。ロドリゲスが組みにいくと、右ワキを差してケージに押し込むフッカー。引き込んだロドリゲスはスイープから立ち上がりスタンドに戻る。縦回転&後方回転という奇抜な蹴りの軌道を分からず、屈んだところで頭に受けそうになるフッカーは、続く局面でパンチを被弾し思うような試合ができない。ロドリゲスは左ミドル、フッカーの右ストレートは当たりが浅い。
組みの中では掛け逃げのような投げも見られるロドリゲスだが、ポイントスコアリングにも優れている。フッカーは残り30秒で右ストレートをヒットさせたが、すぐに大きく間合いを外したロドリゲスは最後の10秒でテイクダウンを決めて、ラウンドを取った。
最終回、序盤にフッカーのヒザが急所に入り試合が一時中断される。再開後、距離を詰めたフッカーが右ボディショット。テイクダウン狙いを切り、スピニングバックフィストにバックを取る。前転からヒザ十字を仕掛けたロドリゲスは、足をフックしたまま逆の足でハイガードを取るというユニークがガードワークを見せる。下からのエルボーで、フッカーをカットさせたロドリゲスは奇妙がガードから連打を見せる。
足は抜けないが、トップを取るフッカーも鉄槌&パウンドを落とす。残り2分、上と下から鉄槌を打ち合い両者。フッカーは拳頭部でパンチを入れるようになる。ただし、このままでは勝ち目はなく、思い切ってヒールを取ることも必要なフッカーだが──。レフェリーはブレイクを掛けドクターが傷をチェック。スタンドで再開されると、もう残り試合タイムは30秒。足を使うロドリゲスは、最後に浴びせ蹴りから足関狙いと流しフルマークの判定勝ちを収めた。