【UFC192】堀口恭司にライバル出現、フライ級転向のセルジオ・ペティスがカリアソ下す
<フライ級/5分3R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:29-27,29-27,29-28
クリス・カリアソ(米国)
フライ級に落としたセルジオが、オーソからスイッチしてサウスポーのカリアソの軸足を払ってテイクダウンを奪う。カリアソはフルガードもセルジオがパスを狙って右足を一本抜く。足を戻してバタフライからクローズドに取ったカリアソは、ケージを背にして立ち上がる。離れた両者、セルジオはオーソから右ハイ、サウスポーにスイッチして右ジャブ、そしてサイドキックを放っていく。カリアソも左ミドルを繰り出すも、サウスポーからの右ジャブを連続して被弾。セルジオはオーソ&右ミドルを入れる。カリアソも前足でミドルを決めるも、小刻みに構えを変えるセルジオにパンチの距離を取ることができない。
対してセルジオは右ハイから、右ストレートでダウンを奪うとパウンドを連打する。蹴り上げにも即ハーフに入ったセルジオが左のパウンドを連打、右エルボーも入れて追い込んでいく。立ち上がって重いパウンドを連打したセルジオは、なんとケージを蹴ってショータイム・パウンド!! ここで初回が終わった。
2R、踏み込んでワンツーを放ち、右ローを入れたカリアソ。その動きをジャブで止めようとするセルジオは、距離が縮まるとクリンチから小外刈りでテイクダウン、カリアソにガードを強いる。セルジオは一本足を抜いてエルボー、枕で固める。カリアソが懸命に足を戻すと、レフェリーがブレイクを命じる。両方の構えからジャブを伸ばすセルジオが、右ハイキック。カリアソは右ローを返す。カリアソの右ハイに、セルジオは左ハイ。続いて前に出てきたカリアソにダブルレッグを合わせ、一気にパスガードへ。セルジオのマウント狙いにフックガードからヒールの態勢に入ったセルジオだが鼻血を流し、苦しそうな表情を浮かべている。苦もなく対処したセルジオは右のパウンドを落としてから、左の鉄槌を連打し完全にラウンドを支配した。
最終回、蹴り足を取られたカリアソがバランスを崩しガードへ。左ワキを差してダブルレッグでトップを狙ったカリアソに対し、セルジオはギロチン。頭を抜いてガードを取ったカリアソはリバーサルからトップを奪取する。セルジオの三角狙いを防ぎ、トップキープのカリアソだが、アップキックをアゴに受けて頭を下げる。セルジオはややガスアウトか、ガードを続け立ち上がる素振を見せない。
カリアソは右のパウンドを落としパス狙い。セルジオはクローズドに戻して、背中をマットにつけた状態を続ける。このままでも判定勝ちは間違いないセルジオだが、これだけ攻めさせると……勢いづいたカリアソがヒールフックで逆転を狙う。カリアソは最後に意地を見せたがジャッジの裁定は、当然セルジオを勝者とした。フライ級転向初戦で、ランカーを倒したセルジオ。タイトル再挑戦を狙う堀口恭司に、ヘンリー・セフードに続きライアルが出現した。