【PXC37】田中路教が挑む王者は、強打のピットピットンゲ
【写真】キャリア6戦目のチャンピオン、クリサント・ピットピットンゲ。ラカイMMAの新鋭はキャリア4勝のうち3つの試合がTKO勝ちだ(C)PXC
18日(土・現地時間)にフィリピン、マニラのイナレス・スポーツセンターで開催されるPXC37。フライ級選手権試合の消滅から、矢地祐介&マーク・ストリーグルの相次ぐ欠場に続き、代役出場タクミの対戦相手変更と、ドタバタがまたも続くこととなったが、不動のメインとしてPXCバンタム級選手権試合は無事行われそうだ。
キャリア6戦目から海外+ケージを選択した田中路教は、現在7連勝中。一方、王者クリサント・ピットピットンゲは4勝1敗のファイターだ。チャンピオンのキャリア初黒星はデビュー戦、地元バギオシティでストリーグルのRNCで敗れたもの。昨年7月にジャスティン・クルーズを131秒TKOで下し、王座戴冠を果たしている。
バギオシティのラカイMMA所属だが、タイトルを取った試合ではほぼパンチ・オンリーで蹴り技はほとんど出していない。構えも同ジムを代表するエドゥアルド・フォラヤンやホノリオ・バナリオ、レイ・ヨードーゲンのようなサイドキックを使う散打流の構えにも見えない。その一方、ワンパンチKOの力を秘めた拳、特に右のパンチは要注意だろう。
3月にユライア・フェイバー率いるチーム・アルファメールで修行をしてきた田中は、それこそ米国トップファイターの圧力を経験してきており、テイクダウンからグラウンドで仕留める戦いをすることはまず間違いない。気になるのはピットピットンゲにとって、この試合が王座奪取から10ヵ月振りの実戦で、この間に地元で警察官になった彼はトレーニングに関してもブランクがあるということ。と同時に、まだキャリア5戦。課題と目されるグラップリング面でも、どれだけ進歩しているか想像がつかない点は、田中にしても用心が必要かもしれない。
■PXC37カード
<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
[挑戦者]田中路教(日本)
<ライト級/5分3R>
シアフィオ・アブドゥル・サマッド(シンガポール)
ウェズレイ・マチャド(ブラジル)
<フェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
ネイト・ソーレル(米国/ハワイ)
キム・ジャンヨン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
ジョニー・ペシーナ(フィリピン)
タクミ(日本)
<フライ級/5分3R>
ジェローム・ワナワン(フィリピン)
エルネスト・モンティーラJr(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
トロイ・バンチャグ(フィリピン)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
<ライト級/5分3R>
レノ・レミジオ(米国/ハワイ)
チャン・ホンソン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
アレックス・モンタルバン(フィリピン)
ロランド・ディ(フィリピン)