【UFN75】UFCデビューの粕谷はハインを捕まえ切れずに判定負け
<ライト級/5分3R>
ニック・ハイン(ドイツ)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
粕谷優介(日本)
オーソドックスの粕谷とサウスポーのハインが互いに蹴りを見せる。距離が詰まって組みの攻防になると、ハインのヒザ蹴りがローブローとなり、試合が中断される。マットに寝転んだまま、すぐに起き上がることが出来ない粕谷。しばらくして身体を起こして立ち上がり、ようやく試合再開となった。
再開後、粕谷は右ストレートから左フック、サウスポーに構える。ハインはそこに右アッパーから左ストレート、粕谷は右ジャブと右ハイキックを返す。ハインのパンチをしっかりブロックして左ストレートを伸ばす粕谷。ハインのフック系のパンチをブロック&空振りさせ、残り20秒でダブルレッグへ。ハインもこれをしっかりと切り、スタンドの展開でラウンド終了となった。
2R、ジャブを突いて一気に距離を詰めるハイン。粕谷もパンチを返して打ち合う。距離が離れるとハインがワンツー、左のロングフック。粕谷もジャブから前に出て左ストレート、細かくフェイントを入れて前に出る。ハインはバックステップして距離を取りながら右フックを返す。
この展開がしばらく続き、終盤、粕谷の蹴りにハインが左ストレートを合わせ、バックブローも繰り出す。ここも終了間際に粕谷がシングルレッグからテイクダウンを狙うが、失敗に終わる。プレッシャーをかけて前に出る粕谷、下がりながらも細かくパンチを当てるハインというラウンドになった。
3R、ジャブと右前蹴りの粕谷。ハインは左ストレートを伸ばして、右フックで前に出る。足を止めてパンチの攻防が続く中、ハインの右フックと左ストレートが当たり、粕谷の足が止まる。粕谷もジャブを見せて前に出るが、ハインはケージの中をサークリングして左ローを的確に蹴る。
打っては離れを繰り返すハインを捕まえ切れない粕谷、残り50秒、ハインの左ローを取ってテイクダウンを奪うが、ハインがすぐにフックガードからスイープを仕掛けてトップキープを許さない。試合がスタンドに戻ると、両手を広げて打撃戦をアピールするハインだが、バックステップで粕谷の打ち気をはぐらかす。判定は3-0でハインとなり、粕谷はUFCデビューを勝利で飾ることが出来なかった。