【Titan FC35】終盤はフラストレーション溜まる展開もハリソンがグリーン下し、防衛成功
<Titan FCフェザー級選手権試合/5分5R>
アンドレ・ハリソン(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
デス・グリーン(米国)
サウスポーのグリーンに対し、王者ハリソンは左ジャブから右ローを入れる。左に回るグリーンは左ボディ。ハリソンは右オーバーハンドでダウンを奪うとグリーンの立ち上がり際にギロチンを仕掛ける。頭を抜いたグリーンは距離を取り直すが、再び右を被弾する。左右に回るグリーンはワンツー繰り出して、すぐに下がる。ハリソンが前に出てくるところで組んでテイクダウンを決めたグリーンは、ハリソンのスイープ狙いに体を伸ばされるがトップをキープする。
残り2分強でレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンド。組んだグリーンを腰投げで投げてハリソンだが、グリーンはそのままバックを取る。クラッチをはがそうとするハリソン、グリーンは自らリリースし距離を取り直す。ハリソンは左ハイに続く右ローをヒット。グリーンはヒザをボディに突き刺した。
2R、左ジャブから右ローで前に出るハリソンが、続いて左右のローを入れる。ハリソンの左ジャブにより、なかなか前に出られないグリーンは左へ右へと回る展開が増える。ハリソンの後ろ回し蹴りに組んでバックから崩したグリーンだが、ハリソンもすぐに起き上がる。ケージ際での組み合いにブレイクが掛かると、グリーンはハリソンの右ローでバランスを崩す。手が出ない両者。ハリソンは右ミドルからヒザ蹴り、組んだグリーンがボディロックからテイクダウンを決めたところでラウンド終了に。
3R、ここもジャブからローで前に出るハリソンに対し、グリーンが左フックを伸ばす。打撃戦上等と前に出たハリソンだが、グリーンは間合いを外して一気にテイクダウンを決める。グリーンのトップキープにすぐブレイクが掛かる。こうなると、スクランブルに持ち込まずスタンドに戻ることができるので、よけいにグラウンド戦は膠着してしまう。スタンドに戻ると、グリーンの左ストレートがハリソンの顔面を捉える。打たれると前に出るハリソン、対してグリーンはより距離を取るようになる。残り15秒でハリソンがダブルレッグを決めてテイクダウンに成功した。
4R、ハリソンの右ミドルが急所に入り顔をゆがめるグリーンだが、試合は続行される。ハリソンは組みついてバックに回るとテイクダウン、そのままバックへ。グリーンは立ち上がると、レフェリーがブレイクを掛ける。遠い位置から左ストレートを放つグリーンに対し、ハリソンが右を返していく。シングルレッグを見せ、一旦離れて右ストレートをヒットさせたチャンピオンが精神戦をリードする。手数が少ないグリーンは残り10秒でダブルレッグを仕掛けるも、逆に下になりラウンドを失った。
最終回、ワンツーで前に出るチャンピオン。グリーンはサークリングもかわし切れない。と、グリーンがシングルレッグからテイクダウンに成功する。抑えることができずスタンドにハリソンを逃したグリーンは、とにかく手数が少ない。残り1分でハリソンがシングルレッグへ、これをスプロールしたグリーンは逆に組みつくも、これもテイクダウンには至らない。ハリソンは残り15秒で右ハイを見せるも、両者揃ってテイクダウンのための打撃を繰り出すという展開のままタイムアップに。結果、ハリソンが3‐0の判定勝ちで王座防衛に成功した。
リスペクトし過ぎていたのかという辛辣な質問にハリソンは、「ずっと下がっているから……。俺はもっとやり合いたかったんだ」と語った。