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【ADCC2015】77キロ以下級、優勝はシッティング・ガードのレプリに腕十字極めたハモス

David Ramos【写真】サブミッション・オブ・ジ・イヤー級の腕十字を極めて優勝を果たしダヴィ・ハモス(C)GLEIDSON VENGA

29日(土・現地時間)から30日(日・同)にかけて、ブラジル・サンパウロにてアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション選手権が行われた。2年に1度、世界最高峰の組業師たちを集めて行われるこの大会。今年もグラップラーの祭典と呼ぶに相応しい強豪たちが集まった。実質上ギ無しグラップリングの世界最強決定戦といえるこの大会、今回は77キロ以下級3位決定戦、そして決勝の模様をお届けしたい。

<77キロ以下級3位決定戦 /10分1R>
ジルベルト・バーンズ
Def. by 6-0
オターヴィオ・ソウザ

元柔術世界王者対決。スタンド戦も自身のある両者だけに、激しい立ち技の攻防が続く。連続してテイクダウンからポジションを奪ったドリーニョに対し、ソウザも逆にテイクダウンから背後に回ってみせるが、ドゥリーニョは前転からスクランブルで脱出。結局ドゥリーニョが勝利して3位入賞を果たした。

<77キロ以下級決勝/20分1R>
ダヴィ・ハモス
Def. by 腕十字
ルーカス・レプリ

近年無敵の柔術ライト級世界王者のレプリと、ビッグタイトルには恵まれないハモス。当然前者が有利かと思われたこの試合。まずレプリが座ってシッティング・ガードを取ると、ハモスはそのカカトを掬ったり、頭を押したりして崩しにかかる。

と思いきや、次の瞬間、凄まじいスピードで跳び付いたハモスの腕十字一閃。一瞬で腕を伸ばされたレプリはたまらずタップ!! なんと決勝の大舞台にて無敵の世界王者を秒殺してしまった。しかもそれが、シッティング・ガードを取る相手への跳び十字という、誰もが知ってはいても、まず極まらないと思われていた大技だっただけに、これはサブミッション・オブ・ジ・イアーの有力候補といっていいフィニッシュとなった。

爆発力溢れる動きを見せ、準決勝でドゥリーニョを、決勝でレプリという超大物二人から一本勝ちを奪い、一躍世界の頂点に躍り出たハモス。覚醒した怪物に、今後も目が離せない。

■リザルト

【77キロ以下級】
1位 ダヴィ・ハモス(ブラジル)
2位 ルーカス・レプリ(ブラジル)
3位 ジルベルト・バーンズ(ブラジル)
4位 オターヴィオ・ソウザ(ブラジル)

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