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【UFC FOX07】メガファイト実現メレンデス×ベン・ヘンダーソン!!

Melendes vs Henderson

【写真】イベントはUFC、会場はストライクフォースのメッカ。ギルバート・メレンデスとベンソン・ヘンダーソン、ある意味統一ライト級選手権試合、メガファイトだ(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンノゼはhpパビリオンで開催される「UFC FOX07」。ストライクフォースの聖地hpパビリオン大会らしく、さながらストライクフォース×UFC対抗戦のカードが並んでいる今大会。メインイベントでは、ギルバート・メレンデスが王者ベンソン・ヘンダーソンに挑戦するUFC世界ライト級選手権試合が行われる。

昨年末、ネイト・ディアスを破り、2度目の防衛に成功した王者ベン・ヘン。VSフランク・エドガーでアドバンテージとなったリーチを活かせないネイトとの一戦は、打撃でベン・ソンが苦しむのでは?という予想もあったが、終わってみればテイクダウンを織り交ぜた試合運びでネイトを完封した。

そのベン・ヘンに挑む挑戦者は言わずと知れた元Strikeforce世界ライト級王者メレンデス。2009年4月にホドリゴ・ダムを下して暫定王座を獲得すると、同年12月に正規王者ジョシュ・トムソンを下して王座統一したメレンデスは、この間、石田光洋、青木真也、川尻達也ら日本人トップファイターの挑戦を退け、合計6度の防衛に成功している。

今回の一戦を読む上で、一つのモデルケースになるのがメレンデスとトムソンの試合だ。×日本人の試合でメレンデスは、パンチのプレッシャーをかけながら相手の動きや出方をうかがい、攻めるときに攻めるというクレバーな試合運びで圧倒的な強さを見せつけた。

しかし、いざとなれば打ち合いも辞さない、そして蹴りのスキルに長けたトムソンには、前蹴りで距離を上手く作られ、容易にパンチのプレッシャーをかけることが出来なかった。さらにダブルレッグ系のテイクダウンを仕掛けても、立ち上がられる展開が続き、3度目の対戦では足払いでクリーンテイクダウンを奪われる場面もあった。

結果的にメレンデスがトムソンに2勝1敗で勝ち越しているが、第1戦はトムソンが距離を支配してメレンデスを完封。第2戦はトムソンがメレンデスとの打ち合いに応じて、メレンデスが勝利し、第3戦は再びトムソンが距離を支配した試合展開で、どちらに転んでもおかしくない内容、スプリット判定だった。

またメレンデスはホルヘ・マスヴィダル戦でもプレッシャーこそかけ続けていたものの、マスヴィダルのロングリーチに手を焼いた印象を残している。メレンデスにとってみれば、自分のパンチが当たる距離でプレッシャーをかけられるかどうかが試合のペースを掴めるかどうかに大きく影響するといえるだろう。

王者ベン・ヘンはパンチの乱打戦に強く、ロー、ミドル、ヒザ蹴りと蹴りのバリエーションも多彩。レスリングベースでテイクダウンの際のスクランブルの攻防にも強さを発揮するなど、トムソンとは共通点が多い。加えていうならば、トムソン以上に勝負強く、精神的にも気持ちが途切れることはない。またベン・ソンはサウスポーで半身に構えるため、純粋なリーチの長さよりも懐が深く、間合いも遠くなる。ベン・ヘンがジャブと左ミドルで距離を作り、メレンデスがそこに入っていけないとなれば、待望のUFC参戦を迎えたメレンデスにとっては、苦しい展開が続くことになるだろう。

その一方で、ベン・ヘンの好戦的な一面はメレンデスにとってポジティブな要素となる。ベン・ヘンのジャブや左ミドルを受ける覚悟で、メレンデスが右ストレートで前に出ていき、乱打戦に王者が応じることになれば、右ストレートだけでなく右アッパーや右フックの威力は一気に増すことも考えられる。ベン・ヘンの打ち気な性格を利用し、ジャブと左ミドルといったアウトレンジからの攻撃よりも、右フックや左ヒザ蹴りといったインファイトに応じる展開が増えれば増えるほど、メレンデスの持ち味が発揮される試合になるだろう。

■UFC on FOX 07対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
[挑戦者]ギルバート・メレンデス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランク・ミア(米国)
ダニエル・コーミエー(米国)

<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアス(米国)
ジョシュ・トムソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ジョーダン・メイン(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国)
ダレン・エルキンス(米国)

<ミドル級/5分3R>
フランソワ・カモン(フランス)
ロレンツ・ラーキン(米国)

<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニジェム(米国)
マイルス・ジュリー(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ダレン・ウエノヤマ(米国)

<ライト級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)

<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国)
ウゴ・ヴィアーナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
ロジャー・ボウリング(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリフォード・スタークス(米国)
ヨエル・ロメロ(キューバ)

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