【UFN75】日本大会でブランダォンと戦う菊野克紀<02> 「心が強いタイプじゃない」
【写真】UFC JAPANの2週間前にアジア・オープンに挑む岩崎正寛との練習の成果が出るか(C)MMAPLANET
27日(木)、9月27日(日)にさいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Night Japan=UFN75で、ディエゴ・ブランダォンと対戦することが決まった菊野克紀インタビュー後編。
ケヴィン・ソウザ戦での敗北を受け、日本で迎える再起戦を目に菊野は黒帯柔術家、岩崎正寛との練習を始めていた。
<菊野克紀インタビューPart.01はコチラから>
──ブランダォンはサイズ的にみてもファーガソン、ソウザ、そして昨年の日本大会で勝利したサム・シシリアのようにソップ型でリーチが長いという選手ではないです。
「背は高くなく力強いフックを振って来て、テイクダウンを狙う。寝技の強いストライカー、ガンガン振り回してきてスピードもあります」
──菊野選手が拘る相手の距離に入って、自分の距離、タイミングで戦うことを試すことができる相手という見方もできます。
「その通りです。ブランダォンに勝てると、先が見えてきます」
──ガンガン出て、スタミナを切らすという試合もありました。
「それほど気の強いタイプではないという印象があります。途中でスタミナが切れるように見えるのも、体力だけでなく心が疲れるとうか──心が強いタイプではないかと思います」
──三日月蹴りの炸裂を期待してしまう相手です。
「そういうチャンスもあるかもしれないですね(微笑)。リーチがそこまで長い選手ではないので」
──何か特別な練習はしていますか。
「いえ、アライアンスのプロ練習、スパーリングをベースに空手の稽古をしっかりやっています。あとは週に一度、カルペディエムに行って岩崎(正寛)さんに寝技、組み技を教えてもらっています」
──岩崎選手との練習は非常に興味深いですね。
「伊藤健一さんがカルペディエムに所属していて、紹介してもらい練習に行かせてもらうようになったんです。そうしたら岩崎さんの考え方がとても僕に合っていて、凄く共感できたんです」
──どのような部分で、でしょうか。
「MMAでは色々な技を何でも使いこなせるようになる必要はない。必要なこと、テイクダウンして上を取ること。そして削ることができれば良いという部分ですね。枝葉でなく、幹の部分が大切だと。
精神的な部分でも、しっかりと西洋的なトレーニングをやったうえで武道的な部分も深く研究されています。しかも、そこを言葉で説明できる。沖縄拳法空手の山城(美智)先生と似ているなって感じました」
──岩崎選手の格闘技論は留まるところを知らず、口をついて出てきますよね(笑)。
「本当、何時間でも話すことができると思います。それだけ考えているので。話を聞いているだけでも楽しいです。岩崎さんも元々はMMAを目指していて目の負傷で柔術に転じた方なので、凄くMMAに対して気持ちが入っていて、MMAからも学ぼうという姿勢を持ってくれていますしね。体型的にも近いですし、動きも凄く参考になります。だから、ブランダォン云々ではなく、この人に習いたいと思い指導してもらっています」
──先ほど、名前が出ました山城先生とも最後の調整に入るような形でしょうか。
「ハイ、これから9月いっぱいの間、稽古をつけていただきます。もちろん強い相手ですし、先生も凄く気持ちを入れてくださっています。しっかりとディフェンスはするようにとは、もう言われています。ハイキックとかパンチとか振ってくるので」
──決して簡単な相手ではない強者です。でも、菊野選手にとっては良い相手とも思えます。良い結果が出ること期待しています。
「ハイ。ありがとうございます」
■ UFN75対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
ロイ・ネルソン(米国)
ジョシュ・バーネット(米国)
<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ゲガール・ムサシ(オランダ)
<フライ級/5分3R>
チコ・カムス(米国)
堀口恭司(日本)
<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
水垣偉弥(日本)
<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
中村K太郎(日本)
<バンタム級/5分3R>
マット・ホバー(米国)
山本KID徳郁(日本)
<ROAD TO UFC JAPANフェザー級T決勝/5分3R>
TBA
TBA
<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
菊野克紀(日本)
<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ニック・ハイン(ドイツ)
<ライト級/5分3R>
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・ザパタ(米国)
安西信昌(日本)