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【ACA127】前代未聞、試合中にセコンドと口論となったブランダォンが、ザマルダエフに下る

<フェザー級/5分3R>
サルマン・ザマルダエフ(ロシア)
Def.3-1:29-28.29-28.29-28.28-28/28-29
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)

前回の対戦で、サッカーボールキックで反則負けとなったブランダォンのジャブに、右を合わせようとするザマルダエフは蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。スタンドで待ったザマルダエフに対し、ブランダォンがジャブを当て、左ハイを狙う。続いて右ストレートをクロスで当てたブランダォンは先手を取る。ザマルダエフは左ジャブを伸ばし、右オーバーハンドに距離を取ったところでハイキックを狙われる。

これをかわしたザマルダエフは、再び踏み込みに右フックを被弾するも、シングルレッグを切る。ブランダォンは二段蹴り、左右のフックを振るう。ワンツーからスリーまでフックを見せ、3発目がザマルダエフを捕える。ザマルダエフもワンツーを返し、パンチを纏めていくとブランダォンがスピニングバックフィスト。ザマルダエフの左目の周囲が赤くなっているが、ここから大振りのフックで前に出る。パンチの応酬のなかでロー、前蹴りを入れたザマルダエフに対し、ブランダォンがフックを空振りする。

間合いを外したザマルダエフだが、右アッパーに続く左フックを受けてダウンを喫する。ザマルダエフの起き上り際に、ブランダォンが跳びヒザを狙う。これは胸に当たったが、後方に倒れ込んだザマルダエフにエルボーを落として初回をリードした。

2R、ザマルダエフが前蹴りを繰り出し、ブランダォンは飛び込んでヒザを狙うが合わない。ショートアッパーを当てたブランダォンは、ローを蹴る。ブランダォンはアッパーに右を合わされ間合いを外す。後ろ回し蹴りは空振りとなったブラダォン、ザマルダエフが前蹴り、ボディストレートと腹を攻める。ザマルダエフがワンツー、ジャブを当てるなど盛り返す。

手数が減ったブランダォンは、パンチや蹴りの勢いも落ち気味で疲れてきたか。ワンツーにも勢いがなくて、ダブルレッグも切られると圧力はザマルダエフになって来る。右ショートアッパー、続いて左を当てたザマルダエフがラウンドを取り返した。

最終回、ザマルダエフはブランダォンのローに右を合わせる。さらにパンチからローと勢いのある動きを見せたザマルダエフだが、ハイからダブルレッグという連係は切られる。ザマルダエフはガードの上からハイ、続くシングルも切って右前蹴りを腹に入れる。手数が減ったブランダォンは、飛び込んで打撃からテイクダウン狙いという動きを切られるも、近距離でコンビネーションのパンチはスピードに乗っている。ただし、ステップは遅くザマルダエフがワンツー、前蹴りを決める。ブランダォンも左右のフックからストレートをヒットさせ、勝利への執念を見せる。またザマルダエフも勝負を決めに行くことはなく、慎重にパンチを見て攻撃していく。

残り1分を切り、ケージの周囲を回るブランダォンに右ミドルを蹴ったザマルダエフ。ブランダォンは右を被弾すると、自らのコーナーと言葉をかわし怒りを露わにする。直後にタイムアップになると、ブランダォンはコーナーにいき、激しい言葉を吐く。セコンドも両手を広げて、顔を背ける。ザマルダエフとは健闘を称え合ったブランダォンだが、コールを待つ間、ケージのなかでもセコンドとは言い合いを続け険悪な空気になる。

奇妙な光景が繰り広げられたが、結果は3-1でザマルダエフに凱歌が挙がった。


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